生体機能・病態学系 歯科麻酔科学

概要

【研究】
当講座の研究は、核磁気共鳴学を応用したヒトでの非侵襲的な三叉神経末梢から中枢神経の脳機能までの神経科学、脳波のフラクタル解析による情動評価、遺伝子多型解析、吸入麻酔薬の脳虚血に対する作用、全身麻酔を安全に行うための新たな方法開発、さらに組織や動物実験でアストロサイトのCaイメージングや自律神経活動と血流の計測などを行っている。

【臨床】
あいの里キャンパスにある大学病院では、全身麻酔管理や鎮静法、ペインクリニックなどの歯科麻酔臨床を行っている。当別キャンパスの歯科クリニックでは、軽度の鎮静法が中心となっている。2022年の当科の歯科麻酔管理症例は約370件で、全身麻酔下での歯科治療から顎顔面の再建を伴う口腔外科手術や静脈内鎮静法下での歯科治療などを実施している。臨床研修の特徴の一つに、小児歯科学分野から研修医を受け入れている。障害者や小児に対する全身麻酔下での歯科治療をいかに安全に行うかを身につけ、歯科麻酔をサブスペシャリティとした小児歯科医が活躍している。また、卒後歯科研修医で、歯科麻酔に興味をもつ先生が定期的に歯科麻酔臨床に携わっている。日本歯科麻酔学会の認定医や認定衛生士を目指して研修に励む先生も多く、短期間でも全身管理や麻酔管理を学びたいという先生方を歓迎している。

【教育】
歯科麻酔は多くの学問分野を総合した応用科学である。歯科麻酔の学修には、基礎系学問をはじめ他分野の理解が重要になる。臨床で用いられる方法の背景にある理論やメカニズムをよく身につけることによって、知識を使えるものにする応用ができてくる。知識を使いこなせるようにする”実践知”の育成を教育のテーマとしている。臨床実習では、最大限、患者さんから学ばせていただくことが課題である。歯科治療の安心安全を守る歯科麻酔科学の考え方を醸成し、歯科麻酔学を使いこなせる歯科医師育成を目標としている。

お知らせ・更新情報

2023/12/27歯科麻酔科公開ページ更新しました

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