会長挨拶

平成15年から会長を務めさせていただいています3期卒業生の川村武昭です。全国各地で活躍されている同窓生の皆様いかがお過ごしでしょうか?

1997年(平成9年)に看護学科同窓会が立ち上がり、初代島貫会長のもと活動を行ってきました。設立当初は活動内容の一つずつが手探り状態だったので、各期幹事と役員がその都度額を寄せ合いながら、同窓会活動そのものについて意見を交わしあうこと、そして同窓生の名簿作成と年に一度の会報誌を発行することに力を入れてきました。これはまさに現在の同窓会活動の礎となっていると思います。

私が3期幹事の立場から2代目会長の任を受けた2003年(平成15年)には、札幌医療福祉専門学校の閉校及び同窓会の合併という大きな動きがあり、看護学科同窓会は新たに『福慧会』と名称を変えて新たな歩みを踏み出すことになりました。またその翌年の2004年(平成16年)には、同窓会活動として学部学会やセミナーがスタートし、いよいよ同窓会活動の内容も多岐にわたるようになりました。

現在同窓生数も1500名を越え、北海道はもとより、全国各地の様々な臨床の場で活躍されていることと思います。同窓会ではこれからも一人一人の同窓生同士や学校との繋がりを第一に考えながら、ほっと一安心して集まれる場や、日々の業務に役立てることが出来るようなテーマを模索しながら各期幹事及び役員一同とともに活動していきたいと考えています。ゆっくりとした歩みかもしれませんが、温かい目で見守って頂けると幸いです。
今後ともご支援とご協力をよろしくお願い致します。

同窓会セミナー及び学部内学会の開催をはじめ、札幌医療福祉専門学校の閉校に伴う看護学科同窓会との合併など、まさに激動の中を無我夢中で突っ走ってきた感があります。正直なところ「まずはこなさねば」という思いが先だつこともしばしばの中、役員、幹事を中心として事ある毎に時間を割いて真剣に話し合われてきたお陰で、無事今年度も成功を収めることが出来ました。この場を借りて改めてお礼を言いたいと思います。

さて看護福祉学部もいよいよ10周年を目前に控え、今後益々同窓生の活躍が各地・各フィールドでより一層目立ちはじめることと思われますが、ここで今一度自分の足下を見直す機会を持ってみるのはいかかでしょうか?各同窓生によってそれぞれだと思いますが、実際の仕事をとおして学んだ内容が頭の中を占める割合が多くなってきていることと思いますが、その一方で、学内で学んだ時にはどうしても理解・納得できなかった事が、ふと日常の中で自分の中にすとんと落ちたり、努めて触れるのを避けていた教科の教科書を遂に自分からめくるようになったりと、そんな経験の一つや二つは体験していることと思います。

私は同窓会の活動が、同窓生達が卒業した後だからこそ見えてきたこと、考えられるようになったこと、そんな体験や思いが各個人に留まることなく、他の同窓生達にも何らかの形でフィードバックされるための機会に少しでもなればと思っています。

振り返れば、学校で学べた4年間はまずは覚えなくては話にならない事柄が多くて、それを膨らませるまでの十分な余裕とそのきっかけは自分にはありませんでした。学生時代よりも時間の進みが確実に早くなっているとは思いますが、今だからこそ、まずは自分の期の横繋がりを大切にし、各地から声をあげていって欲しいと思います。まだ動き始めたばかりの同窓会なのでどれだけ期待に応えられるかはわかりませんが、これからも地域と学校との繋がりを持ちながら一緒に活動していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。