認知症高齢者の摂食・咀嚼・嚥下機能の評価

平成19年度 本研究課題は、「認知症高齢者の摂食・嚥下機能の評価法の開発」と、「大型の義歯装着者(無歯顎患者、多数歯欠損患者など)に対する総合的な咀嚼能力評価法の確立」からなる。
平成19年度は、認知症高齢者の摂食・嚥下機能の評価法に関する国内外の文献検討と、アンケート表に採用する食品のテクチャーや評価方法の客観性等に関する検討を行う予定である。
平成20年度 わが国における認知症高齢者の摂食・嚥下機能評価における現状(評価法の工夫も含む)と課題について実態調査を行う。咀嚼能力は、義歯を装着する術者の診断能力や処置能力などによって大きく影響されるが、患者個々の口腔内状態、健康度などによってさらに大きく左右されることから、唾液分泌量や咬合力を支持する顎堤の形態、神経筋の巧緻性など患者側の因子について検討する。
平成21年度 平成19年度の文献検討および平成20年度の実態調査をもとに、認知症高齢者の摂食・嚥下機能の評価方法について検討し、評価指標を作成する。平成20年度の検討をもとに、大型の義歯装着者(無歯顎患者、多数歯欠損患者など)に対する総合的な咀嚼能力に関する評価指標を作成する。
平成22年度 平成21年度に作成した認知症高齢者の摂食・嚥下機能の評価指標について、信頼性および妥当性を検討する。平成21に作成した大型の義歯装着者(無歯顎患者、多数歯欠損患者など)に対する総合的な咀嚼能力に関する評価指標の信頼性および妥当性について検討する。
平成23年度 認知症高齢者用に開発した摂食・嚥下評価指標を用いて介入評価研究を行い、臨床実践の場における有用性について検討する。大型の義歯装着者(無歯顎患者、多数歯欠損患者など)に対する総合的な咀嚼能力に関する評価指標の実用性について検討する。

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