実務薬学(実務薬学教育研究)

教育概要

医療薬学Ⅲ実習(第4学年後期)

教授/平野 剛 講師/中山 章 講師/櫻田 渉 講師/早坂 敬明 助手/山本 隆弘 教授/吉田 栄一 

第4~5学年に行われる長期実務実習では、幅広い基礎的知識や技能を活用して医療現場における種々の事柄に対応する必要がある。本実習を通じて、病院実務実習・薬局実務実習に先立ち大学内で調剤および製剤、服薬指導などの薬剤師職務に必要な基本的知識、技能、態度を修得する。また、長期実務実習に対応するために必要な基礎的なコミュニケーション能力及び調剤実務における基本的技能を修得する。さらに、本実習は少人数によるグループディスカッションやPBL形式の授業を盛り込み、薬剤師として必要な知識及び態度を修得する。

実務実習(第4~5学年通年)

教授/平野 剛 講師/中山 章 講師/櫻田 渉 講師/早坂 敬明 教授/吉田 栄一 

医療現場(病院、薬局)で薬剤師業務を実習する。
病院薬剤師の業務と責任を理解し、チーム医療に参画できるようになるための基本的知識、技能、態度を修得する。
薬局薬剤師の社会的役割と責任を理解し、地域医療に参画できるようになるための基本的知識、技能、態度を修得する。

実務薬学入門(第2学年後期)

教授/平野 剛 講師/中山 章 講師/櫻田 渉 講師/早坂 敬明 教授/吉田 栄一 

近年、医療の高度化、多様化に伴い医療における薬剤師の役割が大きく変化し、薬剤師業務も多様化してきている。しかし、調剤業務(正確な調剤)が薬剤師業務の根幹であることは何ら変わらない。本講義では、処方箋に基づいた調剤業務を安全で適切に遂行出来るようになるために、基本的な薬学的管理、調剤業務の基礎を修得する。

実務薬学Ⅰ(第3学年後期)

教授/平野 剛 講師/櫻田 渉 講師/早坂 敬明

近年、薬物治療の安全性と有効性の確保を目的として、「医薬品の適正使用」に対する認識が急速に高まっている。このような状況の中で薬剤師を取り巻く環境も大きく変化し、薬剤師がその専門性を発揮しながら医療チームの一員としての役割を担うことが社会的に求められている。またそのために取り組むべき業務も多岐に亘っている。
本講義では、「注射剤調剤」、「患者への服薬指導」、「医療の安全管理」に関する基本的事項を修得する。さらに、これらの業務を通して、これからの患者指向の医療において、薬剤師がその職能を発揮し、かつ実践していくための応用的知識について学ぶ。

実務薬学Ⅱ(第4学年前期)

教授/平野 剛 講師/中山 章 講師/櫻田 渉 講師/早坂 敬明 教授/吉田 栄一 

近年、薬物治療の安全性と有効性の確保を目的として、「医薬品の適正使用」に対する認識が急速に高まっている。このような状況の中で薬剤師を取り巻く環境も大きく変化し、薬剤師がその専門性を発揮しながら医療チームの一員としての役割を担うことが社会的に求められている。またそのために取り組むべき業務も多岐に亘っている。
本講義では、「処方箋調剤」、「患者情報」、「医薬品管理」、「薬学臨床における代表的な疾患」に関する基本的事項を修得する。さらに、これらの業務を通して、これからの患者指向の医療において、薬剤師がその職能を発揮し、かつ実践していくための応用的知識について学ぶ。

地域医療学(第4学年前期)

講師/中山 章 講師/櫻田 渉 教授/吉田 栄一 

人と社会に関わる薬剤師として自覚を持って行動するために、保健・医療・福祉に係る法規範・制度・経済、及び地域における薬局と薬剤師の役割を理解し、義務及び法令を遵守する態度を身につける。

社会薬学Ⅱ(第4学年前期)

講師/中山 章 教授/吉田 栄一 

薬剤師を取り巻く環境と薬剤師の社会的役割は、大きく変化しつつある。本講義では、社会薬学Ⅰに引き続き、薬剤師としての社会的意義とその責任を正しく理解するために、医療機関及び薬局で取り扱う管理薬に関する種々の法律(毒物及び劇物取締法、麻薬及び向精神薬取締法、覚せい剤取締法、大麻取締法、あへん法)、薬剤師法、健康保険法、医療法、介護保険法、高齢者の医療の確保に関する法律のほか、医薬分業制度、薬業経済その他薬剤師に関わる法令並びに制度について学修する。

医療薬学概論(第1学年後期)

教授/平野 剛

「薬」は様々な疾病の治療に多大な貢献をなし、現代の医療において欠くことのできない存在となっている。その一方で、薬による副作用や医療事故がマスメディアで取り上げられるように、適正な使用を怠ると時として患者に大きな「リスク」をもたらすものとなる。
本講義では、①医療における薬の歴史と役割、②薬剤師が果たすべき使命、③薬剤師と薬に関わる法的規制、④薬の剤形、⑤薬の生体内運命、⑥薬の有害性、などについて多面的に学び、薬学生として必要な基礎的知識を修得するとともに、薬剤師を目指し6年間にわたって「薬学」を学んでいくためのモチベーションを高める。

医療倫理学(第2学年前期)

講師/中山 章

医療における倫理の重要性について学び、生命に関わる職業人となることを自覚する。それにふさわしい行動・態度をとることができるようになるために、人との共感的態度を身につけ、信頼関係を醸成し、さらに生涯にわたってそれらを向上させる習慣を身につける。

臨床栄養学(第6学年前期)

教授/平野 剛 講師/早坂 敬明

患者に適切な栄養管理を行うことは医療の基本である。栄養状態が悪い患者は、がん化学療法、感染症、褥瘡、周術期医療、様々な薬物療法の治療に抵抗し予後が悪いことが知られている。臨床栄養学は、個々の患者の病態に合わせた経口栄養法、経腸栄養法および静脈栄養を組み合わせた栄養管理を行うことで、ADLやQOLの改善が期待できる。臨床栄養学には、栄養サポートチーム(NST)の知識が必要である。本科目では、NSTにおける薬剤師の役割と治療としての病態別栄養療法を学ぶ。

処方解析演習(第6学年前期)

講師/早坂 敬明

本科目は、多くの模擬症例を履修学生に配布し、当該患者に対する適正な薬物療法の実施(病態の理解、診断に必要な検査値等、最適な薬剤の選択、副作用モニタリングのポイント等)について、診断・治療ガイドラインやインタビューフォーム・審査報告書等を調査し、学生間の発表のための資料を作成し、模擬症例検討会を体感する。学んできた薬理学、病態薬物治療学、生物薬剤学、製剤学、薬物動態学、医薬品情報学ならびに薬局・病院実務実習で学んだ知識・技能を十分に活用することが必要となる。

ヘルスエコノミクス(第6学年前期)

教授/吉田 栄一

近年、我が国において高齢化社会や医療の高度化を背景に、国民医療費の増大が指摘されている。薬剤師は、適正な医薬品の使用とともに医療費の適正化に貢献することが求められている。本講義では、国民医療費、社会保障、薬価基準における制度等に関する知識を修得するとともに、調剤報酬の算定方法及び薬物療法の経済評価の手法について学修する。

医療福祉活動演習(福祉)【地域活動コース】(第3学年通年)

講師/中山 章 教授/吉田 栄一 

近年の薬剤師を取り巻く環境の変化は大きく、かかりつけ薬剤師制度など、薬剤師業務が対物中心業務から対人中心業務へと
大きくシフトしている。かかりつけ薬剤師制度の中では、薬局での調剤業務の他に、医療にかかる地域活動への参画が求められており、薬剤師の地域医療へのさらなる貢献が期待されている。
本演習においては、薬剤師の医療にかかる地域活動における役割と現状について、現場で体験学習を通じて学ぶとともに地域活動における薬剤師の役割の将来性について総合的に学ぶ。
地域薬剤師会、地方自治体などで行われている、お薬相談会、医薬品の適正使用に関する講演会・展示会、薬物乱用防止啓発活動、こども調剤体験コーナー、啓発資材の作成・配布、市民参加型シンポジウムなどにおける活動体験学習を行う。また、SGD及びPBL(又はTBL)による事前学修、演習活動報告発表会による事後学修を含めた一連の演習を通じて、薬剤師の地域活動にかかわる知識や体験のみならずチームワーク、コミュニケーション、プレゼンテーション能力も総合的に学修する。

医療福祉活動演習(福祉)【災害医療コース】(第3学年後期)

講師/櫻田 渉

災害時に薬剤師が医療の担い手の一員として、特殊状況下(被災地、被災者)に必要とされる医療、薬学の専門的知識、技術の必要性を理解する。さらに、災害医療現場で、薬剤師がどのような職能を発揮するか、さらには、現場での多職種連携についても学ぶ。

医療福祉活動演習(在宅)(第3~4学年後期)

講師/櫻田 渉

今後薬剤師の果たす役割の中で、在宅医療への取組は重要な位置を占める。薬剤師として在宅医療に必要な知識を修得するために、バイタルサイン及び一時救命を修得する。さらに、在宅医療の現場で、薬剤師がどのような職能を発揮するかについて実際の現場に参加をする。さらには、現場での多職種連携について学ぶ。

医療福祉活動演習(福祉)【チーム医療コース】(第5学年後期)

教授/平野 剛 講師/早坂 敬明

チーム医療とは、多種多様な医療スタッフが、各々の高い専門性を前提とし、目的と情報を共有し業務を分担するとともに互いに連携・補完し合い、患者の状況に的確に対応した医療を提供することとされている。
本演習においては、患者が入院してから退院するまでの時間経過を理解し、医療現場での各専門職種の連携を体験するとともに、薬学専門性を活かした薬剤師の職能について、SGDによる事前学習、演習活動報告発表会による事後学習を含めた一連の演習を通じて総合的に学ぶこととする。

実務実習前実践演習Ⅲ(第4学年後期)

教授/平野 剛 講師/中山 章 講師/櫻田 渉 講師/早坂 敬明 教授/吉田 栄一 

実務実習へ向け、4年次までに学習した衛生・社会・実務系科目の基礎的事項について、問題演習を中心とした総合的なまとめの学修を行い、基礎的事項を再修得する。

実務社会薬学複合演習(第6学年前期)

教授/平野 剛 講師/中山 章 講師/櫻田 渉 講師/早坂 敬明 教授/吉田 栄一 

医療現場における薬局病院実務実習によって、単なる座学では学ぶことのできない様々な薬剤師業務・医療に関する知識、技能、態度を修得することができた。本講義では、保険薬局あるいは病院において学んだ知識をさらに深め、薬剤師業務に関連する最先端の知識を修得することを目的とする。また、薬害についての具体例や背景、薬学を取り巻く法律、制度、薬局業務に関する発展的知識を修得し、社会において薬剤師が果たすべ責任・義務を正しく理解することを目的とする。

薬学総合演習<実務薬学>(第6学年後期)

教授/平野 剛 講師/中山 章 講師/櫻田 渉 講師/早坂 敬明 教授/吉田 栄一 

5年半にわたっての授業科目で学んできた知識を統合的に復習することにより、薬剤師業務を的確に遂行できる専門的知識を科目横断的に活用できる能力を修得する。