衛生薬学(衛生化学)

概要

衛生化学は生命維持に必須な要素である空気、水、食品等を研究対象とした学問であり、それらの生体への影響を科学的に解析し、健康維持・増進に貢献する応用薬学である。本講座では、一貫して食品を研究材料として扱っており、摂取した食品成分の生体影響を解析し、健康維持・増進に有用な情報を提供することを目的として研究している。これまでの成果として、

(1)銀杏食中毒の原因物質の解明、分析法、予防法や治療法の開発
(2)食品摂取による解毒代謝酵素活性化を指標とした生体防御機構の解明
(3)ビタミンの細胞内取り込み機構の解明等

の研究がある。これらの研究を通して、生体内に入った化学物質の薬物代謝からみた影響を理解することにより、医療薬学におけるさまざまな分野で問題提起、問題解決の基礎的な能力を養うことにつながり、創造性豊かな医療従事者として活躍できるものと考えている。
詳細は、研究室のホームページ(http://www.hoku-iryo-u.ac.jp/~hygiene/)を御覧下さい。

English Version

お知らせ・更新情報

2023/12/09第242回日本内科学会近畿地方会において、西脇市立西脇病院の先生が、当研究室との共同研究内容を発表されました。 演題名: 代謝物の血中濃度の変化を経時的に追えた銀杏中毒の1例
2023/12/01小児科2023年12月号(金原出版)の特集「細菌だけじゃないクリニックで注意すべき食中毒」の中で、論文「植物性自然毒(スイセン・ギンナン・イヌサフランなど)」が掲載されました。
2023/11/08毎日放送MBS(関西地区で放送)のよんチャンTVで銀杏中毒に関して小林先生のコメントが紹介されました。
2023/10/21第50回小児栄養消化器肝臓学会において、信州大学医学部の佐渡先生が当研究室との共同研究内容を発表し、若手優秀演題賞を受賞しました! 演題名: 銀杏中毒の病態解明:4'-O-methylpyridoxine髄腔内投与によるマウスのビタミンB6欠乏症の検討
2023/10/18日本薬学北海道支部主催特別講演会(札幌)において小林先生がシンポジウムで発表しました。 演題名: グリコシルホスファチジルイノシトール(GPI)アンカー型タンパク質による細胞外ビタミン代謝
2023/06/18日本ビタミン学会第75回大会(仙台)において小林先生が口頭発表しました。 演題名: GPI アンカー型タンパク質による活性型ビタミン B2 の取り込み促進機構(大阪大学、和歌山県立医科大学との共同研究)
2023/05/25第65回日本小児神経学会学術集会(岡山)において小林先生がシンポジウムで発表しました。 演題名: 低ホスファターゼ症、銀杏中毒における ビタミンB6 測定の意義
2023/05/21日本薬学会北海道支部第150回例会(札幌)において6年生の櫻田さんが学生優秀発表賞(ポスター発表部門)を受賞しました! 演題名: GPI 欠損症モデルマウスにおけるビタミン B1濃度とアミノ酸代謝への影響(大阪大学、和歌山県立医科大学との共同研究)
2023/04/27山城先生が衛生薬学講座の助教に着任しました。
2023/03/26日本薬学会第143年会(札幌)において5年生の菊池さんがポスター発表しました。 演題名: 細胞膜上でのニコチンアミド誘導体の加水分解反応
2022/10/27大阪大学と和歌山県立医科大学とのビタミンB2の取り込み機構に関する共同研究の成果が、Journal of Biological Chemistryに掲載されました。
2021/11/22研究概要に”ビタミンの体内動態に関する研究”を追加しました。

お問い合わせ

お問い合わせは下記アドレスまでkobadai@hoku-iryo-u.ac.jp