口腔機能修復・再建学系 生体材料工学

教育概要

材料科学(第1学年後期)

【高分子化学】歯科医療には、プラスチックス、ゴムおよび接着剤などの多くの合成高分子材料が使用されている。本講では、合成高分子物質の構造と性質(強度、ガラス転移温度、溶解性、加工性など)との関係ならびに合成反応について学ぶ。
【結晶化学】歯や骨を構成するハイドロキシアパタイトの結晶構造を知り、結晶科学の観点から結晶構造と齲蝕について理解する。

歯科材料学統合実習(第2学年前期)

歯科臨床で使用されている材料の種類とそれらの用途を学ぶとともに、基本的な材料の取り扱い法や加工法を習得する。

歯科理工学(第2学年前後期)実習(第2学年後期)

歯科臨床で使用されている金属材料、無機材料、高分子材料およびそれらの複合材料の成分・組成、分子構造、加工法(鋳造、焼成、重合)および性質(機械的性質、化学的性質、生物学的性質)について学ぶ。また、実際の臨床で治療に用いられている修復物や補綴装置の構造や製作方法について学ぶ。後期に実施する実習では、代表的な歯科材料の合理的な操作方法を習得するとともに、基本的な物性の測定を通して歯科材料に対する理解を深める。

材料学臨床総合演習(第3学年前期)

材料を用いた歯科治療の基盤となっている技術である(1)精密印象法と模型の製作法、(2)歯科接着技術および(3)歯科精密鋳造について、材料科学の基礎と実際の臨床における技法に関して学ぶ。基礎科目と臨床科目の担当教員が連携して実施する統合講義を通して、基礎と臨床との関連性についても理解を深める。