ごあいさつ

1974(昭和49)年に本学園が創立されてから40年を迎え、薬学、歯学、看護福祉学、心理科学、リハビリテーション科学の5学部を擁する医療系総合大学に成長しました。その目指すところは学生諸君がそれぞれの専門分野を超えて交流し、お互いに切磋琢磨する環境を整え、近年ニーズの多様化する医療現場を支えるプロフェッショナルな医療人を育成することにあります。すべての学部学生に自分の専門外の分野についても「多職種連携カリキュラム」という講義の中で目を開かせるだけでなく、今後は病院での実地研修の中で教える、具体的には市中の大病院の中で色々な専門分野の医療人がチームワーク良く、仕事をしているかを見聞きさせることが必要ではないかと考えています。

北海道医療大学は創立40年が経ち、ここまで成長することができました。しかし医療技術の進歩は益々早くなり、複雑化しています。医療系総合大学として、これからその特色をどう生かして行くのか問われていると思います。医療系総合大学としての幹に、これからどうやって枝をたくわえ、大木になっていくか、更なる教育力の充実を図らなければならないと考えています。

今後更なる飛躍を遂げるよう、改革、改善への努力を一層重ねていく所存でございます。関係各位の今後一層のご理解、ご協力をお願い申し上げます。

理事長

東郷 重興

知育、徳育、体育の「三育」を建学理念として1974年に創立された本学は今年で開学40年目を迎えました。音別町時代の旧教養部や薬学部・歯学部の創立初期の労苦を経て、1985年から当別町がメインキャンパスの地となり現在に至っています。その後ほぼ10年毎に新分野の設立・拡充をはかり、創立20年を期して東日本学園大学から北海道医療大学へと大学名称を変更し、現在5学部8学科・研究科および専門学校に通う3,300名以上の学生と600名を超える教職員からなる医療系の総合大学となりました。また、17,000名以上の本学卒業生が社会の中枢として全国各地で活躍しております。

40年の節目の年に当たり、将来の日本の医療を支えていく本学学生たちのフロンティア精神を後押しするために、記念事業としてノーベル化学賞受賞者の鈴木章先生をお迎えして、過日学術講演会を盛大に開催しました。学生とともに聴衆一同も深く感銘を受けました。

創立40周年を新しい歴史の幕開けととらえ、これまで受け継がれてきた知と精神を継承するとともに「新医療人育成の北の拠点」として、地域医療へ貢献する専門職業人の育成に、更なる努力を重ねてまいります。
本学の目指すところを御理解いただき、今後一層のご支援とご協力をお願い申し上げます。

学長

新川 詔夫