食品衛生学定期試験解答例  

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 本学の「食品衛生学」の講義をベースとしたページです

新着情報平成18年度食品衛生学定期試験解答例(2007.2.7)

解答の追加:問4(3)

自己採点の参考にして下さい.間違いの多かったコメントも参考にして下さい.

なお定期試験の結果と提出されたレポートを加味して成績を評価します.

問1:解答例(各1点:35点)  

1)e

2) f

3) i

4) j

5) u

6) f

7) i

8) j

9) m

10) P

11) s

12) w

13) g

14) k

15) C

16) F

17) H

18) K

19) M

20) d

21) f

22) h

23) k

24) Q

25)X

26) X

27) CC

28) HH

29) I I

30) JJ

ア)ガス壊疽

イ)加熱

ウ)ハム,ソーセージ,イズシ,缶詰めなど嫌気性食品のいずれか

エ)神奈川

オ)ニ次

注:ア)の答えに炭疽が多かった.

問2:解答例(1),(3)各1点,(2)3点

1)牡蠣(カキ):3)冬:

ノロウイルスによる食中毒が多発しています.社会情勢には関心をもちましょう

2)十分な加熱,二次汚染予防の手洗い:この2項目が書いてあれば3点

問3:解答例(各1点:15点)

1)フグ

2)サキシトキシンまたはゴニオトキシン

3)シガトキシンまたはシガテラ毒

4)成分名 フェオホルビドa,ピロフェオホルビドa など

4)中毒症状:光過敏性皮膚炎

5)原因物質:テトロドトキシン

5)部位:肝臓

5)部位:卵巣

6)4-O-メチルピリドキシン,4-メトキシピリドキシン

7)タマゴテングタケ,トクツルタケ

8)アコニチン

9)アミグダリン,プルナシン

10)原因物質:ソラニン,チャコニン

10)部位:発芽部

10)部位:緑色皮部

注):2)サキトキシン,サキシトシンが多かった.7)ベニテングタケが多かった.10)部位:根が多かった

問4:解答例:((2)の毒性発現機構の説明が7点の他は全て2点:19点)(3)の解答を追加

1)アスペルギルス,ペニシリウム,フサリウム(またはフザリウム):各2点

2)肝臓がん:2点

2)肝薬物代謝酵素のCYP(またはシトクロムP450)により,アフラトキシンはエポキシ化を受け,代謝活性化されてDNA塩基との共有結合を形成し,イニシエーションがおこる(上記,記述中赤字のキーワードが適切に使用され,説明されていれば満点.キーワードがない場合減点)

3)属名:ペニシリウム,  マイコトキシン名:イスランジトキシン,ルテオスキリン(ルテオスカイリン),シクロクロロチンなどいずれか:各2点(合計4点):追加

注:1)アスペルギスと誤記した人が多かった

問5:解答例:10点

糖や食塩など可溶性成分を添加し,食品中の自由水微生物が利用できない結合水に換え,水分活性を低下させる.

(上記,記述中,赤字のキーワードが適切に使用され,説明されていれば満点.キーワードがない場合減点)

問6:解答例(各1点:ただし,化合物名が無関係の誤りの場合は含有動植物も含め2点減点)

a)ニバレノール

植物(だだし産生菌の真菌類としても正解とした)

b)テトロドトキシン(TTXも可としたが,一般的には略号を使わない方が良い)

動物(ただしフグとしても正解とした)

c)サイカシン

植物(ただしソテツとしても正解とした)

d)サキシトキシン(STXも可としたが,一般的には略号を使わない方が良い)

動物(ただしムラサキイガイなど二枚貝の名称でも正解とした)

e)アフラトキシンB1(アフラトキシンも正解とした)

植物(だだし産生菌の真菌類としても正解とした)

f)ムスカリン

キノコ類(ただしベニテングタケとしても正解とした)

g)ソラニジン(配糖体ではないので,ソラニンは不可とした)

植物(ただしジャガイモとしても正解とした)

h)アコニチン

植物(ただしトリカブトとしても正解とした)

試験の講評:非常によく勉強した成果が現れていた.ただし,語句は一字一句正確に記憶する必要がある.医療現場では,文字がわずかに違うだけでまったく異なる医薬品になり,医療事故につながることがある.4年生へ向けての準備:4年次には,食品添加物,保健機能食品,遺伝子組み換え食品,食品汚染物などを学習するので,余裕のある人は,3年で使用した教科書の該当部分を読んでおいてください.

 


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  *このペ−ジは北海道医療大学薬学部衛生化学教室教授和田啓爾が作成したものです。

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