がん看護コース 緩和ケアアウトリーチナース養成プログラム特別セミナー

 今回の第2回特別セミナーは、7月に行われた1回目同様に本学看護福祉学研究科の共催のもと、令和3年11月10日(水)に開催されました。特別セミナーは、多様な新ニーズに対応する「がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)」養成プラン事業として位置づけられています。目的は、積極的な就学支援であり、就学中の状況や修了後の勤務方法などについて、在籍者から生の声による情報収集の機会を持てるように行なっています。昨年度から引き続き、新型コロナウィルスの感染予防のため、Zoomを用いた遠隔での開催になりました。
 本プログラムは、本学の大学院受験希望者を対象として、看護福祉学研究科の沿革、教育方針やコース、教育内容と履修に関する説明会が行われた後、特別セミナーに移りました。
 今回は、2名の参加申込がありましたが、1名は別日程での実施となり、当日は、1名の参加者と、本学がん看護CNSコースの在籍者2名、教員3名が加わりおこなわれました。教員のうち1名は、本学大学院の修了生であり、臨床でがん看護専門看護師として活動した経験があります。
 セミナーでは、受験準備、就学後の学習に関する参加者からの質問を中心に話し合われました。看護研究の進め方に関しては、在籍者から、研究のプロセスにおいて自分の思考の傾向がどのようなものか見つめる機会になること、思うように進まないこともあるが臨床疑問に対して何かが明らかになることをめざし諦めずに続けることが大切など率直な意見がだされ、臨床疑問や研究テーマ・方法などについて話し合われました。また、入学後の学習についても話しあわれました。大学院では、主体的に学ぶため課題に対するプレゼンテーションが多く事前の準備が必要であること、授業ではプレゼンテーションとディスカッションを通し理解を深めることが在籍者から伝えられました。アンケートでは期待通りの内容だったと参加者から回答がありました。
 このように、がん看護専門看護師を目指す受験希望者が、在籍者やCNSと直接交流できる場を設けられるのも、本学の多様な新ニーズに対応する「がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)」養成プランならではだと考えています。今後も、このような取り組みを通して、がん看護専門看護師への道をサポートしていきたいと考えています。