がん看護コース研修
緩和ケアアウトリーチナース養成プログラム学生支援事業

 令和元年12月7日(土)15:30からACU研修室(1605)において、文部科学省選定多様な新ニーズに対応する「がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)」養成プラン緩和ケアアウトリーチナース養成プログラム学生支援事業によるグループディスカッションが、北海道専門看護師の会共催のもと開催されました。
 今回のテーマは「看護師にできるがん教育について考える」で、11名が参加しました。アドバイザーとして講演会に引き続き、日本女子体育大学体育学部スポーツ健康学科教授助友裕子先生にもご参加いただきました。
 グループワークでは、看護師である自分たちが小中学校のがん教育を行うにあたり、どのような授業を実施できるか、実際に小学校や中学校から依頼を受けた設定で教育案の作成を実施しました。学校におけるがん教育は、がんについて正しく理解することができるようにすること、健康と命の大切さについて主体的に考えることができるようにすることを目標に行われています。講演会の中で学んだ学校の健康教育の目的、児童や生徒を取り巻く環境、がん教育を受けた児童の意見や家族への影響、がん教育経験者の話などを参考に進めていくことができました。ディスカッションでは対象に合わせた教え方の工夫、限られた時間の中での授業の焦点化や学校の教員との連携について先生からもアドバイスいただいたことで、具体的な教育案を検討することができました。
 学校におけるがん教育が推進されることは、子供たち自身の健康や考えていく力を高めるだけではなく、家族などその周囲の人々へも影響力があり、がん対策やがん予防を進めていく大きな推進力となります。参加者からもがん教育をしていくイメージがつき今後の活動に役立ったという意見が聞かれ、実際にがんを体験した方々と接することの多い私たちにも学校教育にどのような役割を発揮できるのか考える機会となりました。
会場写真 会場写真

〜アンケートより〜
  • 自分の経験と、今後の役割を考えながら、具体的な教育案を考えられた。起承転結、導入→展開→まとめの効果的な方法が学べた。
  • グループで話し合うことにより、事前にどのような情報収集が必要か、教員と連携する前に配慮することなど具体的な内容を考えることができた。現在のがん教育の現状(困っていること)を知ることができた。
  • 授業をする時の実践的なポイントが具体的に知れたので、とても良かったです。