がん看護コース研修
緩和ケアアウトリーチナース養成プログラム学生支援事業
令和元年9月21日(土)13:30から16:00、「文部科学省選定多様な新ニーズに対応するがん専門医療人材(がんプロフェッショナル)養成プランがん看護コース緩和ケアリーチナース養成プログラム」のOCNS事例検討会を開催しました。今回のテーマは、『OCNSの実践~進行がん患者の意思決定場面における倫理調整~』であり、CNS、CNSコース大学院生及び修了生を合わせた13名が参加致しました。事例提供者は、社会医療法人 禎心会 札幌禎心会病院のがん看護専門看護師の川瀬文香さんでした。
川瀬さんは、3年前に入職当初から看護部ともご相談の上で、院内をフリーで活動できる立場で緩和ケアチームの主要メンバーとして病棟をラウンドし、緩和ケア外来、セカンドオピニオンの対応などの実践のなかでがん看護の質の向上を図っております。講師としては院内外のがん看護教育に携わっております。今後は、同法人施設がある宗谷圏内のがん看護の質の向上も見据え活動をされることもお考えとのことでした。
今回の事例は、院内で進行の早いがんである甲状腺未分化がんの患者さんの迅速な倫理調整をし、意思決定を行う場面の検討をグループワークでおこないました。事例提供では、院内のキャンサーボードでの治療方針の内容、主治医の考え、ご本人の生活歴から考えられる意向の決定方法、家族関係、治療の適応についての分析の内容などの情報がありました。1つ目のディスカッションは、事例を倫理的視点で捉え段階を踏んだOCNSとしての方略についてでした。各グループともに、臨床倫理4分割表を用いて分析し、依頼のあった病棟、ご家族を含めた話合いの場の設定など、様々な方略について検討致しました。2つ目のディスカッションは、自組織が倫理的な課題に対応していくために、OCNSとしてどのような組織づくり・役割発揮が可能かについてでしたので、それぞれの立場からの意見がだされました。どの組織においても倫理的な感受性の高い方を増やしていくように、OCNSとしての関わり方での役割発揮の重要性が全体の意見としての統括でした。
短い時間ではありましたが、参加者が自分自身の実践も含めて考えることができた有意義な事例検討会でした。
川瀬さんは、3年前に入職当初から看護部ともご相談の上で、院内をフリーで活動できる立場で緩和ケアチームの主要メンバーとして病棟をラウンドし、緩和ケア外来、セカンドオピニオンの対応などの実践のなかでがん看護の質の向上を図っております。講師としては院内外のがん看護教育に携わっております。今後は、同法人施設がある宗谷圏内のがん看護の質の向上も見据え活動をされることもお考えとのことでした。
今回の事例は、院内で進行の早いがんである甲状腺未分化がんの患者さんの迅速な倫理調整をし、意思決定を行う場面の検討をグループワークでおこないました。事例提供では、院内のキャンサーボードでの治療方針の内容、主治医の考え、ご本人の生活歴から考えられる意向の決定方法、家族関係、治療の適応についての分析の内容などの情報がありました。1つ目のディスカッションは、事例を倫理的視点で捉え段階を踏んだOCNSとしての方略についてでした。各グループともに、臨床倫理4分割表を用いて分析し、依頼のあった病棟、ご家族を含めた話合いの場の設定など、様々な方略について検討致しました。2つ目のディスカッションは、自組織が倫理的な課題に対応していくために、OCNSとしてどのような組織づくり・役割発揮が可能かについてでしたので、それぞれの立場からの意見がだされました。どの組織においても倫理的な感受性の高い方を増やしていくように、OCNSとしての関わり方での役割発揮の重要性が全体の意見としての統括でした。
短い時間ではありましたが、参加者が自分自身の実践も含めて考えることができた有意義な事例検討会でした。


〜アンケートより〜
- 実際の事例を検討し、OCNの方々とディスカッションすることで、自身では気づかない視点やセスメントに気づくことができた。
- 倫理的な視点でOCNSとしての課題を捉えること、目標の立て方、方略について、具体的に学ぶことができた。自分自身も同じような状況になる時があったため、自分のことと重ねて振り返ることができた。
- 倫理調整は機会も少なく、学習に課題を感じているので、このような検討会がまたあるとありがたいです。