地域がん医療連携の推進を担う薬剤師養成コース
第8回がん薬物療法研究討論会

 平成31年2月23日(土)13:30からANAクラウンプラザホテル札幌(白楊の間)において、文部科学省選定 多様な新ニーズに対応する「がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)」養成プラン 平成30年度 地域がん医療連携の推進を担う薬剤師養成コース「第8回がん薬物療法研究討論会」を開催しました。今回は北海道病院薬剤師会、札幌病院薬剤師会に共催いただきました。一般演題として、今年度開催された全国学会(日本医療薬学会年会及び日本緩和医療薬学会年会)において発表されたがん薬物療法に関する研究内容を紹介していただきました。研究紹介では、薬剤師が適切ながん化学療法を行うために有害事象の早期発見や提案できる有効な対処法について、統計処理などを用いて検討した発表が多くありました。また多職種連携や薬・薬連携に関する報告があり、がん薬物療法における薬剤師の関わりが多方面に広がっていることが理解できました。
 特別講演では、静岡県立静岡がんセンター 佐藤淳也先生より「臨床現場の未解決問題を楽しく研究にしてみよう?学会発表や論文は難しくない?」と題してご講演をいただきました。臨床現場にいる薬剤師の立場から、臨床的視点と科学的視点を持ち、臨床能力を高めるため自ら行動することが大切であることを強調されていました。日常業務で疑問に感じたことをどのように解決していくか、先生のご経験を基にとても分かり易く解説していただきました。また論文作成手順や英語表現方法なども解説してくださいました。
 がん薬物療法に限らず薬剤師の役割は益々重要になると考えられます。今回の討論会も前回と同様に大変参考になる内容でした。臨床現場や薬剤師教育の一助となることと思います。今後もこのような企画を継続し実施していきたいと考えています。

会場写真 会場写真

~アンケートより~
  • 病院薬剤師の職務や臨床現場での問題点を知る機会になった。
  • データの処理やそこからどういった結果を読み取るか勉強になる内容が多かった。
  • 病院の経験はないが、がん薬物療法に関する保険薬局薬剤師も学ぶべき知識を雑誌類から吸収する動機つけとして良かった。