私は2010年2月26日に、某ラーメン屋の駐車場で転倒し、その瞬間体の中で「ボキッ」と鈍い音がしました。
右足首を見ると、目玉が飛び出ました。足首が変な方向に向いているではありませんか!?その瞬間に、自分の生活が一変することを悟りました。
診断名は「右足首脱臼骨折」。3月1日に某整形外科にめでたく入院となり、桃の節句に手術。約2週間の激痛に耐え、約3週間で退院をし、10日間の自宅療養を余儀なくされ、職場にも相当迷惑をかけました。後でわかったことですが、大殺界に入った直後の骨折だったようです。
私の仕事は医療ソーシャルワーカーです。
実は私はこの骨折を「恵みの骨折」と思っています。この生活が一変する患者体験から、生活費や足首の後遺症の不安、医師に訊きたいことを訊けない自分、看護師の言葉に自尊心を傷つけられ、といった患者の気持ちを理解できました。また、人の不安に敏感になっていたつもりで、実は鈍感だったこと、「人に寄り添うこと」に対して、傲慢な自分にも気づかせてくれました。そのおかげで、七転八倒の苦しみが七転び八起きの喜びに変わり、「恵みの骨折」と思えるようになりました。
この骨折は、いつまでも私を戒める師匠です。
↓ 「そうべつりんごまつり」で(中央)。
20120206 |