葛西 聡子

研究実績

1.人工内耳装用児の構音―母音のフォルマント周波数に関する検討ー:Audiology Japan 56 2013, P298-305

葛西聡子、武市紀人、小原修幸、西澤典子、玉重詠子、福田諭

 

2.長期気管切開児への電気式人工喉頭によるアプローチの検討:音声言語医学 56(2) 2015,P186-191

葛西聡子,玉重詠子,西澤典子,福田諭

 

 

研究概要

1.人工内耳装用児における母音フォルマント周波数の解析を行い、先行研究にある聾・難聴児の母音周波数特性と比較検討した。その結果、人工内耳装用児においてもF2の変動幅が狭く舌運動の狭小化されている可能性を示唆した。

2.長期気管切開が推測された症例2例に対して乳幼児期より電気式人工喉頭を導入し、吸着音による口腔囁語の定着を予防しながら音声言語獲得につなげる目的で訓練を行った。電気式人工喉頭で獲得された母音は発声気流動態が整った時点で音声言語へ移行しうることが示唆され、代償的な電気式人工喉頭の使用が構音獲得の起点となることが期待された。