唐辛子
ナス科のトウガラシCapsicum annuum L.は南米原産で、熱帯では多年性低木となりますが、温帯では一年生草本で、使用部分は果実です。
トウガラシは胃痛、消化不良、水腫、歯痛、痛風、リウマチなどさまざまな病気の治療に用いられてきました。風邪や扁桃腺炎にも良いといわれ、うがい薬にも含まれていました。ビタミンA前駆体であるカロチノイド類やビタミンC
を多く含有しているので栄養学的にも重要です。辛味成分はカプサイシンであり、アドレナリン分泌促進作用があるため新陳代謝を上げ、血液中の中性脂肪値を低下させます。近年、カプサイシンが発がん性物質に対し科学的予防効果があることが分かってきているため注目されています。
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