概要
担当講義(学部)
知覚・認知心理学(講義概要)
心理学の中で、知覚心理学、認知心理学と呼ばれる分野を扱う。知覚心理学では物理的な刺激が目や耳などの感覚器を通して生じる感覚を扱う。知覚心理学は実験心理学の中でも古くから発展した分野である。感覚は物理的な特性(強弱、時間的な変化など)が人間の中で複雑な処理をされてしょうじており、それは人間がどのように感じているかを調べない限りわからない。認知心理学では、人間の記憶や思考など頭の中で行われていることを扱っている。この分野はコンピューターの出現によって、実験方法の改善やコンピューターメタファー(コンピューターに置き換えて考えること)が行われ進歩した分野である。両者は、人間の理知的な機能の解明を行っている分野と言える。
心理情報処理(講義概要)
心理情報処理では、心理学的なデータを統計解析ソフトである「R」を用いて扱うことを学ぶ。心理学のデータは項目が多く、雑音の多いデータであり、多変量解析によって分析することが多い。現在そのような分析をRで簡単にできるようになった。講義では、一通りの分析方法を体験するが、興味のある人は進んでネットなどの情報により学習してほしい。
担当講義(大学院)
心理支援に関する理論と実践
この講義では、認知行動療法、家族療法、精神力動的療法についての理論と実践について学びますが、私の担当は認知行動療法です。講義ではNICEなどのガイドラインを参考に、うつ病、パニック症、強迫症、社交不安症、チック症などの疾患を対象にした日本不安症学会、日本うつ病学会などのマニュアルを説明し、実際のコンポーネントの理論的な背景や実践上のポイントについて解説します。また、アンガーマネジメントやアサーティブネストレーニングについても解説します。