先端研究推進センターの設立

 2020年4月1日、先端研究推進センターが立ち上がりました。先端研究推進センターは、先端研究に必要な研究機器や研究者を1箇所に集積し、専門分野を超えた共同研究を進めることで、世界の最先端研究に追いつき、北海道医療大学のオリジナルな研究を確立することを目的としています。
 先端研究推進センターの自然科学研究分野では、各学部の若手研究者を中心に兼担研究員として集まってもらい、各々の得意分野を活かした共同研究を行い、北海道医療大学独自のオリジナリティーの高い研究の確立を目指しています。プロジェクトの一つが、「歯周病の全身疾患発症への関与の探索」です。がんや自己免疫疾患など多くの疾患の原因は未だ不明のままですが、日本人の多くが罹患しているとされる歯周病が、多くの疾患の原因の一つとなっている可能性を明らかにしていく、独自の仮説に基づいた研究となっています。胃がんの原因がピロリ菌であることが証明されたこと、腸内細菌が炎症性腸疾患の原因となる可能性が提唱された事など、体内のマイクロバイオームの新しい側面が注目されつつあります。このプロジェクトが、口腔内マイクロバイオームに新たな光を当てる研究になるものと期待しています。他にも「口腔機能と認知症」、「北海道の植物の健康への有用性の探索」など多彩なプロジェクトを進めていきます。
 社会科学研究分野においては、べてるの家(浦河町)で始められた「当事者研究」を、世界中に紹介して広めてこられた向谷地教授が、「当事者研究」プロジェクトを立ち上げます。「当事者研究」は、これまで向谷地教授と東京大学との共同研究として続けてこられ、世界中の研究者たちや報道機関が注目している研究です。もう一つの大きなプロジェクトは、社会福祉法人ゆうゆうや浜松医大との共同研究として、「当別町の医療・福祉の向上」プロジェクトを進めていきます。また、AIを活用した教育資材・方法の開発も進めていきます。2年後をめどに実績が出るよう努力してまいりますので、ご協力・ご支援よろしくお願い申し上げます。

先端研究推進センター長 小林 正伸

先端研究推進センター長
看護福祉学部教授
小林 正伸