■マイケル・S・ガザニガ 梶山あゆみ訳 2006 脳のなかの倫理:脳倫理学序説 紀伊国屋書店 1800円 帯から:「罪を犯す前の「犯意」でもって逮捕されるSF映画『マイノリティ・レポート』が現実のものとして見えてきた! 記憶をよくする薬の開発、運動能力を高める遺伝子操作、「賢い」脳を創る試みが進行中で、法廷での証人の発言に脳指紋法が使われる――未来はばら色?それとも悪夢の社会か? 脳のなかの思想や信条を読み取ることも視野に入って来た現在――脳科学の新時代における倫理と道徳をめぐる問題を、世界を代表する神経科学者ガザニガが考察する。2001ねんより米国「大統領生命倫理評議会」のメンバーとなって考えてきた著者ならではの迫真の内容で、新しい分野「脳倫理学」が直面する重大な課題を浮き彫りにし、読者へ考える材料を提供する。 |
■中田 力 2003 脳の方程式 いち・たす・いち 紀伊国屋書店 1800円 帯から:「この本は脳について書かれた本である。もう少し正確に言えば、人の脳がどのようにして心を持つかが書かれた本である。しかし、量子力学とかカオスとか、物理学の話が頻繁に登場する。なぜかといえば21世紀が、物理学から脳科学までを統合した統一理論の誕生する時代であるからである。この本は21世紀を知りたい人のための入門書である。」 |
■中田 力 2002 脳の方程式+α ぷらす・あるふぁ 紀伊国屋書店 1800円 *中田力氏の著作は脳についての見方をひどく揺する。 |
■蔵本由紀 2007 新しい自然科学―非線形科学の可能性 岩波書店 2300円 カバーから:「強固な構築物にも似た知識体系をもつ物理学。一方、複雑多様な自然の成り立ちに関する包括的な見取り図を示す非線形科学。極度に細分化・ 専門化された科学を排して、自然を体系的に語る科学―「新しい自然学」―を形成する道をさぐる。これは、自然科学/社会・人文科学を超えた知をめざす試み でもある。 *心理学だからか、非線形科学はどうしても勉強しなくてはならないと考えさせられる。 |