「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」とは、文部科学省において、
各種審議会からの提言等、社会的要請の強い政策課題に対応したテーマ設定を行い、
各大学等から応募された取組の中から、
特に優れた教育プロジェクト(取組)を選定し、財政支援を行うことで、
高等教育の更なる活性化を促進することを目的としたものです。

学生&教員が地域に出向き、
町民の歯の健康づくりを支援

 北海道医療大学は、地元当別町の「みんなでつくろう健康とうべつ」という健康増進計画をサポートする形で、「当別町2万人歯の健康プロジェクト」を立ち上げました。平成16年8月にはその活動の拠点として、JR当別駅前の空き店舗を利用し た健診施設「歯の健康プラザ」を設立。今の歯科診療は、常に“患者待ち体制”であり、「自覚症状がないと歯医者にいかない」という状況が多いため、大学と行政 が一体となって気軽に歯科健診できる体制を整え、町民の全員健診をめざしながら、疾患予防、生活習慣病に対する啓発活動を目的としています。
 

プロジェクトに多くの学生が参加し、
コミュニケーション力と豊かな人間性を育む

 本学では、高学年次に行われる臨地実習だけでなく、入学して間もないうちから、見学実習をはじめとする医療や福祉の実際に触れる機会を数多く設けています。このプロジェクトにおいても、歯学部生が口腔保健指導に参加し患者さんと直接 ふれあう機会が生まれることで、インフォームドコンセントや歯周病といった成人の生活習慣病の第一次予防の重要性を学ぶ機会にもなり、教育面においても大きなプラスになるものとなっています。なお、このプロジェクトは、昨年9月の「地域 ・大学連携による医療系基本教育〜ボランティア活動による教育を中心に〜」に続 き、文科省の『特色ある大学教育支援プログラム』関連で2度目の採択となりまし た。

 

JR当別駅前にオープンした歯の健康プラザ。学生が住民と直接ふれあう学習機会を創出することで、人間性豊かな医療の担い手教育、創造的教育の推進、地域医療の実践など高い教育の社会的効果が期待されています。

 

本学取組の概要及び選定理由
【取組の概要】
 北海道医療大学は、地域連携を構築する上でほどよい人口二万人の町・当別町に立地している。当別町は、平成15年5月に施行された健康増進法に先立ち平成15年1月、「みんなでつくろう健康とうべつ」という健康推進計画を立案した。当別町には従来から本学歯学部が同町に立地していることから「歯の健康」に対する強いニーズがあった。
 このニーズに応え、本学は、昨年度「当別町二万人歯の健康プロジェクト」を立ち上げ、町の中心部に歯科検診施設「歯の健康プラザ」を設立する申請の計画を進めている。
 「歯の健康プラザ」の特色は、今日の歯科診療が歯に問題があると自覚して来院する「患者待ち体制」であるのに対し、地域住民全員が歯科健診できる体制を教育機関と行政が一体となって整備し、住民の健康増進を図ることにある。これは全国でも類をみない新たな考えの実践となり、新しい口腔健康管理モデルを世に提供するとともに、本学の学生に対して、新しい教育の場を提供する。学生は医療専門家とともに地域住民とふれあうことから実践的に学ぶことができる。

【選定理由】
 この取組は、北海道医療大学が歯学部を中心に地元当別町と共同して、地域が抱える課題の一つである歯の健康を通じて地域貢献しようとする独創性のある優れた取組です。
 住民が学生教育に参加するとともに、教員と学生が街に出て住民の健康に資するという地域貢献の考え方や、大学の地域化と地域の大学化の実現を課題としていること、また、地域貢献の中で学生に求められるコミュニケーション能力を高め、人間性豊かな医療人を育成するという課題を明確に位置づけていることなども高く評価されます。
 取組テーマが特定されていることを反映して、地域振興に関しては限定的な効果しか持ちえないと予想されるので、さらなる創意工夫が期待されます。また、住民による評価に加えて専門家による評価体制が確立されることも期待されるところです。

  
文部科学省の現代GPに関するホームページはこちら