北海道医療大学の教育・研究

文部科学省に採択となった本学の新しい取り組み


文部科学省「大学院教育改革支援プログラム」に採択(平成19年度採択)

言語聴覚士卒後研修プログラムを含む大学院

文部科学省が本年度新規事業として公募した「大学院教育改革支援プログラム」において、本学大学院心理科学研究科言語聴覚学専攻の「言語聴覚士卒後研修プログラムを含む大学院」が選定されました。

大学院教育改革支援プログラムは、大学院の博士課程、修士課程を対象に国公私立大学から申請されたプログラムの中から、優れた教育の取組に対して重点的な支援を行うものです。

取組の目的

近年、医療従事者養成教育の社会的責任体制として、医師、歯科医師養成では、総合的臨床実践能力を保証するために、6年制大学卒業・資格取得後、2年あるいは1年の臨床研修が義務化されています。また、薬剤師も資格取得までの課程修了年限を4年から6年とし、実務教育の充実を図るに至りました。

言語聴覚士は、他の医療専門職と同様に、医療の現場でチーム医療を担う一員として医療に従事する職能です。4年制大学卒業後に国家試験によって国家資格を取得できますが、現状の学部教育では、この分野の将来を発展させる総合的臨床実践能力を身につけるための教育体制がまだ十分に整っているとはいえません。このような状況にあるのは、学部教育で実施される臨地臨床実習において総合的な実習を提供できる臨床現場がほとんどないことも一因となっています。したがって、総合的臨床実践能力の修得を含む高度専門職業人養成教育は、社会責任という観点からも、大学院で保証しなければなりません。

本申請のプログラムは、上記の課題を踏まえて、すでに本学の学部教育、大学院前期・後期課程教育プログラムにおいて行われている、大学院の教育課程の内容をさらに改善・充実させることを目的としています。大学院に高度専門職業人養成プログラムを確立し、言語聴覚士養成教育のみならず医療系大学院のモデルを提供します。


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