北海道医療大学の教育・研究

文部科学省に採択となった本学の新しい取り組み


文部科学省「特色ある大学教育支援プログラム」(平成15年度選定)

地域・大学連携による医療系基本教育
〜ボランティア活動による教育を中心に〜

平成15年度応募があったのは664件(477大学、151短大及び36の共同申請)で、このうち選定を受けたのは本学を含む55大学、21短大と4つの共同申請でした。北海道では3大学、1短大が選定をうけました。
本学が選定を受けたプログラムの概要は以下のとおりです。

取組の概要

北海道医療大学は、教育理念に「社会の福祉への貢献」を掲げ、医療や福祉に従事する専門職業人養成を目標としている。このため従来から地域貢献活動やボランティア活動が盛んで、実績をあげてきたが、これらの活動を一層充実して教育理念を実現していくために、平成14年度に大学と地域住民が協同して「ボランティアセンター」を大学のある町内に設置し、学生の地域におけるボランティア活動支援の拠点と体制を整備した。これにより学生のボランティア活動は、町内在宅障害児一時預かりサービスの創設、小中学生の福祉教育との連携、大学の施設利用で知的障害者の生涯教育に資する「オープンカレッジ」の定期的開催など、飛躍的に広がった。これらの学生による多様な社会的活動は、学生の学習意欲を向上し、地域貢献活動をさらに拡大した。

このように学生のボランティア活動を、大学全体として授業の中に位置づけて、地域と大学が連携して教育支援する体制を作り出し、地域・大学連携教育を実践している点に大きな特色がある。また、社会との共生・協働を通してこれからの医療・福祉に求められる価値観の育成を図る点も特色である。

ボランティアセンターの主な活動は、1)障害児の家族支援サービスとしての障害児の一時預かり(レスパイトサービス)、2)知的障害者のためのオープンカレッジセミナー(写真)3)当別町「地域教育力活性化事業」および小中学生に対する福祉教育、4)福祉施設の行事の支援、5)当別町母子通園センターでの介護補助、6)当別町主催セミナーやPTA研修会、幼稚園の運動会等における託児、7)当別町の障害児者地域生活支援事業所と隣接する石狩市の小規模作業所の支援、8)精神障害者のための地域共同作業所を立ち上げて支援、9)全身性要介護障害者の自立生活支援、夜間介護、10)高齢者デイサービスなどである。また、あいの里キャンパス(心理科学部は札幌市北区あいの里に設置されている。)でも上記の活動に参加するとともに、発達障害児の支援、乗馬療法の補助、失語症患者への対応などを行っている。これらの活動は地域のニーズに応え、企画や運営が、大学や学生のみならず、社会組織、社会人と共同でなされていることに特長があり、また、地域の初等・中等教育の活性化にも重要な役割を果たしている。

進研プレス2004年「受験オリエンテーション」掲載記事(PDF)



 

オープンカレッジでは、学生が企画した音楽や書道等の講義や実習を行う。