文部科学省 戦略的大学連携支援事業に2件選定
 「戦略的大学連携事業」は、国公私立大学間の積極的な連携を推進し、各大学における教育研究資源を有効活用することにより、当該地域の知の拠点として、教育研究水準のさらなる高度化、個性・特色の明確化、大学運営基盤の強化等を図ることを目的として、文部科学省が平成20年度から新規に開始した事業です。平成20年度は、「総合的連携型」59件、「教育研究高度化型」35件、計94件の申請が全国の国公私立大学からあり、本学は他大学との連携による2件の取組が選定されました。

(選定その1)

■取組名称

 北海道の地域医療の新展開を目指した異分野大学院連携教育プログラムによる
 人材育成

■連携大学(5大学)

 北海道医療大学・札幌医科大学・室蘭工業大学・小樽商科大学・千歳科学技術大学

■連携取組の概要
 広大な医療圏を抱える北海道は現在、地域医療崩壊の危機に立たされている。医療人の不足ならびに偏在が地域医療を危機的状況に追い込み、ここに北海道全体の不況が加わり、地域の過疎化を促進させた結果、地域から活力が急速に失われつつある。このような状況を打開するひとつの方策として本取組では、北海道の地域に密着した医療系、工学系、情報系、経営系の国・公・私立大学法人5大学が連携し、医療ないし保健福祉を中心とした地域活性化のための人材育成を行うことを目指す。この連携によりそれぞれの大学教育の特徴を融合した形の新しい教育体制を作り上げ、医療の基礎を有する技術者・経営者、情報・工学及び経営に精通した医療者、また地域ニーズに対応できる高度医療者を養成する。本取組により、地域の今日的課題を発見し解決する能力を持つ、即戦力となる高度専門職業人が輩出されることが期待される。

(選定その2)

■取組名称

 口腔医学の学問体系の確立と医学・歯学教育体制の再考

■連携大学(8大学)

 北海道医療大学・福岡歯科大学・九州歯科大学・岩手医科大学・昭和大学・神奈川歯科大学・鶴見大学・福岡大学

■連携取組の概要

 生命科学の急速な進歩、少子高齢化、社会構造の改善などは疾病構造の変化をもたらし、医療に対する国民のニーズが大きく変貌した。とりわけ超高齢社会では人の健康に対して口腔が担う役割はこれまでになく大きく、口腔疾患と全身疾患との関連について十分な知識を持ち、口腔ケアを含む口腔疾患の予防・治療ができる医療人の育成が、医学及び歯学の両分野において急務である。本取組の最終的な目標は、社会ニーズから乖離しつつある現在の医療や医学・歯学教育体制を再考し、歯学の学部・診療科の名称変更を含む教育体系の改善を図り、免許制度の改正を含む学校教育法、医師法、歯科医師法等の法改正を行い、医学・歯学を統合した一体教育を実現することにある。その第一段階として全国規模の医歯学連携により、口腔医学の学問体系を確立し、医学・歯学の一体教育の実施に必要な教育環境の改善を図り、新しい医療人の育成及び教育体制の創設に共同して取り組む。

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