合宿ワークショップが行われました。

カフェづくりに心合わせの1泊2日。実際に、ミニ・メディカル・カフェを開催してみました。

4月25日に札幌駅からほど近い大学共同利用施設「ACU」の研修室で行われた、「メディカル・カフェをつくる」今年度初めての授業に続く第2回目の授業は5月9、10の2日間の合宿でした。本学4学部(薬学部、歯学部、看護福祉学部、心理科学部)と札幌医科大学2学部(医学部、保健医療学部)から学年も様々に集まった履修生42名が、寝食を共にしてカフェづくりに集中しました。集合時にはまだお互いの名前もうろ覚えだった集団が、解散時には目標を共有するチームワーク抜群のクラスに。ミニ・メディカル・カフェを自分たちで作ってみることで、漠然としていたカフェのイメージも少しずつ見えてくるようになりました。
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1日目は4回、合計6時間のワークショップ。

「ワークショップ1」はウオーミングアップから」
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 朝9時に集合し、2台のバスで向かった先は札幌市南区定山渓。山間の静かな温泉地、定山渓は、札幌の市街地に少し遅れて桜もちょうど見頃、カタクリ、エゾエンゴサクなどの可憐な花も咲きそろい、北国の春らんまんです。1時間ほどで合宿会場のホテルに到着し、この合宿のために貸し切られた大会議室でオリエンテーション。続いて、2日間で計5回、合計9時間におよぶワークショップの1回目がスタートしました。
 学生はAからEまでの5グループに分かれて席に着きました。それぞれ8、9名のこのグループで、明日は参加者を小学生と想定した、発表15分・質疑応答10分のミニ・メディカル・カフェの開催に臨みます。早速、ミニ・メディカル・カフェのテーマ決定にとりかかりますが、その前にアイディアがスムーズにわいて出るようウオーミングアップが行われました。「新聞紙の使い方を思いつくままに挙げていく」というブレーンストーミングです。制限時間は3分間。学生は「ガラスふき」「アートの材料」「まるめれば武器に」「燃やす」などを思いつくままにリストアップ。その数はAグループ17、Bは15、Cは25、Dは19、Eは25という結果でした。しかし、阿部先生(本学)によれば「小学生なら1分間10個は普通」だそう。やわらか頭の小学生の心をつかむカフェは、そう簡単につくれるものではないかもしれません。
 ブレーンストーミングは頭の準備体操のほかにもう一つ利点がありました。各グループ内で、自然発生的にリーダー役が決まったのです。そして、具体的な発表テーマの検討が始まりました。前回の授業で各グループに割り当てられた領域はA「肝臓」、B「脳」、C「肺」、D「心臓」、E「胃腸」。これに基づいて自分で作ってきた企画書や、教科書、資料、さらに小道具用の折り紙や色画用紙などが次々と学生のバッグから出てきます。そのダンドリのよさから合宿にかける意欲がうかがえます。ランチタイムに入る前には、各グループから、小学生の興味を引こうと知恵を絞った仮テーマが発表されました。
■ミニ・メディカル・カフェ仮タイトル
  • <Aグループ/肝臓>「食べた後、すぐ横になると牛になるって本当?」
  • <Bグループ/脳>「みんなの脳の一日」
  • <Cグループ/肺>「肺と呼吸」
  • <Dグループ/心臓>「心臓から出る血液の旅」
  • <Eグループ/胃腸>「食べ物はどうやってうんちになるの?」
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「ワークショップ2」はCMづくり
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 昼食後の2時間は、ミニ・メディカル・カフェの2分間CMをつくり、発表するという「ワークショップ2」です。テレビCMや映画の予告編をイメージし、短時間にカフェのエッセンスを詰め込んだCMを作ることで、徐々に明日の本番のかたちがグループのメンバー内で共有されていきます。どのグループでも、CMづくりは明日の本番の準備と並行して行われているようです。13時30分には、早くもCMの立ち稽古を始めるグループもあれば、CMスタートのぎりぎりまでカンペ作成を続けるグループもありましたが、最後はどこも予想以上の完成度。阿部先生を「みなさん仕事がはやいですね」と感心させる仕上がりでした。
■ 2分間CMは、こんな感じ。
<Aグループ/肝臓>
リアルな形ながらかわいい目をつけた「カンゾー君」が登場。「じゃあ、クイズ出すね。肝臓の重さは次のうちのどれでしょう。0.5kg、1.5kg、2.5kg。答えは明日!」
<Bグループ/脳>
「マックス起きなさい」「どーしていい夢見てたのに起こすのぉ」で始まる小学生のある1日という本編のさわりの部分を演じ、登場人物を説明。
<Cグループ/肺>
「みなさーん、はぁはぁしてますかあー?イェーイ!」とライブのノリで始まり、「明日は体張って呼吸体験してもらいます」と予告。「レッツ 呼吸!!」でクローズ。
<Dグループ/心臓>
小さめに膨らませた風船を持って登場。これは血液の中にいるお友だち、赤血球クンと白血球クン(声色を使い分け、一人二役で奮闘)。明日はこの二人(?)の旅を紹介。
<Eグループ/胃腸>
人気アニメのキャラクターが小さくなって体内を旅するという本編のさわりを披露。締めくくりのアナウンスは、大作映画の予告編のテンポ、口調をまねました。
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「ワークショップ3」は台本、小道具づくり
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 15時から1時間半のアイスブレーキング(※)を挟んで、16時30分より始まったこの日3度目のワークショップは、ミニ・メディカル・カフェのシナリオを確定させ、小道具などを準備する時間です。シナリオ班と小道具制作班に分かれたグループ、臓器ごとに担当を分けたグループなど、それぞれ準備に充てられる時間を計算し効率を考えて作業を進めています。どのグループもざっくりしたストーリーを基に作業を進めながらアイデアを出し合いふくらませていく、非常に柔軟性に富んだ方法です。各テーブルでは人体の図鑑が大活躍。模造紙に大きく人体の内部を描きながら「1年のときに解剖学やってて本当によかった」と言うのは本学心理科学部臨床心理学科の2年生。そうです。本学では心理を学ぶ学科でも解剖学は必修、ネズミの解剖実習もあるのです。他にも小道具を作りながら「ねぇ、消化酵素は何と何できてる?」「ペプシンと胆汁と…」とすらすら話しているのも心理や言語聴覚療法を学ぶ1、2年生。なんだか頼もしく見えます。場面に合う効果音を探す学生がPCを操作して出す、おかしな音のデモが笑いを誘う場面もあるなか、ぐんぐん準備が進んでいます。

(※アイスブレーキング:緊張をほぐして、参加者同士がうち解け合うためのプログラム)

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「ワークショップ4」でリハーサル 写真4
 18時から2時間は夕食と休憩。20時からは今日最後の「ワークショップ」で、明日のミニ・メディカル・カフェの準備を終えなければなりません。小道具作りは進みますが、むずかしいのはそれを使って伝えようとする内容です。模造紙やOHPに書いた漢字が小学生に読めるかどうか、説明はわかりやすい言葉遣いかどうか、完成形に近づくほど、逆に疑問が増えていくよう。予定通りリハーサルを始めたグループもありますが、まだ発表に使う図の下書きすら終わっていないグループも。明日の発表は9時スタートです。だいじょうぶでしょうか。
■ 一日がかりで、ほぼ、準備がととのいました。

Aグループ

Bグループ

Cグループ

Dグループ

Eグループ
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懇親会の後も準備はつづく 写真4
 21時、学生たちの作業スペースから離れた場所に、長テーブルが並べられました。大会議室をクローズする23時までの2時間は、再びアイスブレーキング・懇親会の時間です。用意がととのったところで、“ワークショップ終了”のゴング!と思いきや、ソフトドリンクでの乾杯と少しばかりのおしゃべりの後、それぞれグループのテーブルに戻り、残っている準備作業やリハーサルを再開する学生多数。「あと2回はリハやらなきゃ!」「今さらだけど、一つ付け加えようよ」。先生たちもたくさんの学生とのなごやかな対話の時間を楽しみにしていたのですが、ちょっぴり感じたさみしさも学生の張り切りを前には封印です。
 23時、外に広がるのは漆黒の森。ホテルのすぐ横、雪解け水を運ぶ豊平川の水音が、客室に引きあげた学生たちの子守歌でした。

いよいよミニ・メディカル・カフェ開催!

「ワークショップ5」は5グループの発表
 朝8時、この合宿最後のワークショップが始まる1時間前、大会議室のオープンを待っていたように学生が集合し始めました。あちらこちらで各グループが最後のリハーサル、小道具、資料の点検を行っています。そして9時。合宿の集大成となるミニ・メディカル・カフェの時間がやってきました。ここから先、発表するグループのメンバー以外は先生も学生もすべて小学生という設定。各グループの持ち時間は、発表15分、質疑応答10分です。
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Aグループ テーマ「肝臓」「食べた後ですぐ横になると、牛になるって本当?」

 『ゴットゥーズ』と名付けたAグループは劇仕立てでスタートです。ある日の夕食後、すぐに寝てしまった小学生のカズキ君が夢の中で牛になってしまい、大あわて。「パパー、ぼく牛になっちゃったぁ」と叫ぶカズキ君の前にまんまるお目々のカンゾー君が登場です。このカンゾー君が次々とクイズを出し、3択で、正しいと思う答えに会場の参加者が挙手します。一方的な発表にならず、参加者を巻き込んで進めようという、カフェならではの形態をちゃんと取り入れています。最初は昨日の2分間CMで出題された肝臓の重さ。正解はBのおよそ1.5kgでした。その後、「肝臓を切り取ったらどうなる?」「肝臓は体の中で何工場と呼ばれている?」といったクイズの中に、「お酒を飲んだ時、正常に肝臓が働けばどうなるでしょう?A:酔っぱらう、B:トイレに行きたくなる、C:変わらない」(ドラムの効果音)「はい、答えは全部!全員正解です」という設問も交えながら、肝臓の働きや役割を伝えます。最後は、「食後30分くらい体を休めることは大切だけど、マナーが悪いし、ごろんと横になるのは場所や時間を考えようね」で締めくくり、質問タイムとなりました。
 学生もまだ小学生の気持ちになりきれていないせいか、なかなか質問が出てこなくて、先生の質問が続くことになりメンバーは緊張気味でしたが、「どこかで肝臓って見ることできる?」「栄養を蓄えられるなら、ほかのお肉よりレバーのほうが栄養豊富?」などの質問に一生懸命わかりやすく答えていました。
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cグループ テーマ「脳」「マックス君の脳の一日」

 最初にスクリーンに映し出されたのは脳のイラスト。聞き手とゲスト(専門家)役がステージに上がり、右脳と左脳の役割を軽妙な会話で説明します。このOHPシートに、さらにシートを重ねて、言語処理の場所、視覚の場所などが色分けで示されました。そして、小学生のマックス君とお母さんが一緒に登場。小学生の一日の再現が始まりました。寝坊したマックス君、急いで学校へ行こうとすると、効果音が鳴り、劇はここで一時停止。聞き手とゲストの「先生、朝ご飯抜きですが」「これはダメですねぇ」というやりとりがあり、「脳に必要な栄養は?」というクイズへつなげる流れで、再現VTRを使ったテレビの情報番組のようなつくりです。学校では「授業つまんないのに起きていられるわけないじゃん」と居眠りしたり、昼休みにキャッチボールしながら「久しぶりなのに体って覚えているね」と言うマックス君の行動に合わせて、聞き手がゲストから記憶のメカニズムの話を引き出します。マックス君が遅くまでゲームをしたがる夜のシーンでは、睡眠の役割、大切さに触れました。このとき聞き手が「そういえば、どうして夢って見るんでしょうね?」と会場にふると、“小学生に戻ったつもり”にも徐々になじんできた学生からは「楽しかったことを思い出すため」と、ほほえましい答えも出ました。
 会場の雰囲気も徐々になごみ、質問タイムに入ると「ブドウ糖をとるって、何食べたらいいの?」「どうすればいい夢見られる?」などの質問が学生からも出るようになりました。
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cグループ テーマ「肺」「肺と呼吸」
 「みなさーん、息してますかー?イェーイ!」で始まったグループ名『THE☆肺』の発表。なぜ呼吸するのかの説明が進む間、メンバーの一人がほぼ実物大の肺のイラストを胸にあてて、肺の位置、形を示しています。肺で酸素と二酸化炭素が交換される仕組み、同じ口から入るのに空気は肺に入るけどなぜ食べ物は肺に入らないのか、入りそうになったらどうなるかなどは、スクリーンに映したOHPシートを活用。そして、呼吸体験が始まりました。参加者全員に立ってもらい、胸式呼吸、腹式呼吸を体験してもらいます。今日、初めての体験型です。ショパンのノクターンに乗せて、胸式は胸と肩を上下させるように、腹式はおなかと背中に手をあてて、ふだんは意識などしたことのない呼吸に会場中が集中しました。最後は、肺活量に触れ、女性は3000ml、男性は4000mlが平均で、スポーツ選手の場合は6000mlであることを、イメージしやすいよう空のペットボトルを使って説明。「お年よりは3000mlより少なくなるんだけど、実は若者でもスポーツ選手の3分の1って人がいるんだよ。そう、タバコを吸う人。よい子のみんなは吸っちゃだめだよ」と小学生へのメッセージで締めました。
 質問は「ご飯食べててむせたとき、米つぶが鼻の穴から出たの。どうして?」「ご飯を逆立ちしながら食べたらどうなるの?」と咽頭の領域のものが続きましたが、「タバコは体に悪いのに、どうして売っているの?」と、大人が答えに窮する問いも出されました。
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cグループ テーマ「心臓」「心臓からの血液の旅にでよう!」

 グループ名は心臓手術の一つからとった『チーム・バチスタ』。赤血球君、白血球君とハセガワ君による旅の中の会話と、カラフルな人体の図をリンクさせての進行です。旅が始まる前には、司会者が「みんな心臓どこにあるか知ってる?指さしてみて」「げんこつ作ってみて。これがだいたい自分の心臓の大きさです」など基本知識を確認しました。赤血球君と白血球君が長谷川君を案内しながら、血液が肺で酸素を手に入れて心臓に戻り、さらに体中を巡って酸素を届けるという旅ですが、旅の進行と同時に、いま赤血球君や白血球君は体のどこにいることになっているのか、その位置がホワイトボードに張った人体の図で示されます。さらにOHPでは何をしているかを拡大して示すという、わかりやすい工夫がされています。体内をぐるりと回った後は、「イカは素早く動かなきゃならないから、心臓は3つもあるんだぞー」というトリビアも提供されました。
 終了後「大学入って間もない私たちに答えるのはむずかしかったです」とこぼす学生がいたように、質問タイムには「白血球、赤血球はずーっと体の中を回り続けているの?」という質問に「赤血球は120日前後が寿命です。白血球は…いま調べています。その間に次の質問どうぞ」と即答できない場面もあり、終了時間には答えを調べられなかったことをアナウンスしましたが、わからないことは「わからない」と言えることが、不確かな答えよりもずっと大切です。
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eグループ テーマ「胃腸」「食べ物はどうやってうんちになるの?胃腸の不思議」

 最後の発表は、グループ名『E腸』、有名なアニメのキャラクターを登場させた劇仕立てです。小さくなった主人公がカプセルに入れられて、カレーと一緒に体内に入るという設定。胃の中で胃液やペプシンに出会った主人公が「何やってるの?」と聞くと、効果音と共に博士役が出てきて「それでは説明しましょう!」。そして、博士の説明に続いてすぐに司会者がクイズを出します。「胃液の量は1日どれくらいでしょう?A:2リットル、B:5リットル、C:8リットル。さぁ、シンキングタイムスタート!」(ドラムの効果音)「はい、正解はA。これくらいです」とペットボトルを示すといったように、テンポよく、参加者の注意をそらさない構成です。会場内の照明もタイミングよく切り替え、この流れをキープしたまま、胃から十二指腸、そして小腸、大腸へ。それぞれ「膵液です」「胆汁です」などが登場し、透明のポリ袋に入った、風船をばらばらにしていくことで消化を表現しました。その後、主人公が「暗くて、なんだかつっかえてるみたい」と便秘にも触れ、「わぁー、動き出したー」(トイレで水を流す効果音)。「いままで少しはずかしかったけど、うんち出るのって自然なことなんだね」と、学校で便意があってもがまんしてしまい便秘になる小学生が多いといういまの問題を意識したラストでした。
 “うんち”という言葉には小学生(のつもりの大学生ですが)の食いつきもよく、「くさいうんちと、くさくないうんちがあるのはなぜ?」「食べ物の色って違うのに、なぜうんちはみんな茶色なの?」など、的を射た質問が出ました。
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発表の”ふり返り”で、合宿終了
 すべての発表が終わり、グループごとに自分のグループの反省点、満足できた点、他グループの発表でよかったと思う点を挙げる“ふり返り”が行われました。「質問への対策ができていなかった」「もう少し医学的なことを掘り下げたほうがよかった」「用意した小道具を生かし切れなかった」などの反省点が出た一方で、それぞれが他グループから受けた刺激は大きかったようで、“いいとこ出し”が盛んでした。「即答できない質問でも待たせないテクニックがよかった」「体験型は参加意識を高めていいと思う」「シナリオ、音響などの担当分けがしっかりできて、スムーズに進んでいた」「OHPの重ねて使う技に感心」「身近な疑問が取り上げられていて、興味をそそられた」などなど、合宿の成果をみんなで共有しました。ミニ・メディカル・カフェを実際にやってみて、ヒヤリという場面もクリアして「自分たちは意外とできる!」と自信をつけた履修生たち。秋以降の本番へ、大きく弾みがついた合宿でした。
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<先生たちのミニ講評>
●長峯 隆先生
「昨日の2分間CMの後から今日の発表までの成長は驚くほどで、みなさんの適応能力の高さに感心しました」
●松山 清治先生
「こんなに短い準備時間で、よくこれだけの発表ができました。準備にパソコンを使うと一人に作業が集中するきらいがありますが、手作業で、グループの全員が参加しているのがよくわかりました。みなさんの2日間の大きな成長が嬉しいです。ありがとう」
●片倉 洋子先生
「非常に勉強になりました。小学生にはむずかしいと思われるテーマも、よく頑張ってここまで仕上げました。本番では専門家と市民の間のコミュニケーションを手助けする役割ですが、昨日と今日の経験がきっと生かされると思います」
●竹田 里江先生
「感動しました。私はレクリエーションの指導をするときに、『小道具は、聞き手がいま誰のどこに注意を向けたらいいのかを示すものなので、子どもだましにしない、いいものを作るが基本』と言いますが、今日の発表で改めて確認しました」
●竹田 寛先生
「もうちょっと混乱することを期待していたんですが(笑)、いい意味で私の期待は大きく裏切られました」
●阿部 和厚先生
「このような学生参加型授業を十数年やっていますが、いつも最初は大丈夫かと思い、必ず最後には学生ってすごい力をもっていると思います。本番では、参加者(市民)の立場・視点を忘れずに、頑張ってください」
●国永 史朗先生
「動きのある発表で、小学生を引きつける工夫がいっぱいでした。各グループとも人数が多かったのですが、コミュニケーションがよくとれていて、忙しい人、ひまな人というのがなくグループワークを進めていたことに感心しました」
●小林 道也先生
「多数決で決めることをせず、どこまでも議論を重ねてミニ・メディカル・カフェをつくりあげていくという過程は素晴らしいものでした」
 

合宿スケジュール(1泊2日)

1日目 5月9日(土)
9: 00 JR札幌駅北口前集合
バス2台で定山渓に向けて出発
(車中/アイスブレーキング)
10: 00 ホテル到着
オリエンテーション
  • *ワークショップ概要説明
  • *ミニレクチャー「コミュニケーションとは何か」
10: 30
ワークショップ1
ミニ「メディカル・カフェ」企画出し
12: 00
昼食
13: 00
ワークショップ 2
ミニ「メディカル・カフェ」内容決定
ミニ「メディカル・カフェ」2分間コマーシャル
15: 00
アイスブレーキング
グループ単位で過ごす自由時間。
散策に出かけるグループ、ホテル内にとどまるグループそれぞれに、しばしの自由時間を楽しみました。散策に出かけたグループは、定山渓のかっぱ伝説にちなんで道内外の彫刻家が制作したカッパ像(温泉街に合計23もあります)を見つけながら歩いたり、カッパの親子の愛嬌たっぷりの手湯、3カ所ある足湯(いずれも無料!)でくつろいだり、山間の春を味わいました。ホテルステイ派には、プールでひと泳ぎしたグループもありました。

16: 30
ワークショップ 3
ミニ「メディカル・カフェ」発表準備(グループワーク)
18: 00
夕食
20: 00
ワークショップ 4
ミニ「メディカル・カフェ」発表準備(リハーサル)
21: 00 アイスブレーキング(懇親会)
発表準備の予備時間

23: 00
就寝
5月10日(日)
7: 30
朝食
8: 00
大会議室オープン
8: 30
集合
9: 00
ワークショップ5
ミニ「メディカル・カフェ」実施
グループ発表、ふり返り、講評)
12:00
昼食
13:15
ホテル出発
14:00
JR札幌駅北口前到着、解散

合宿に参加した教員

札幌医科大学
医学部教授

長峯 隆先生
札幌医科大学
保健医療学部教授

松山 清治先生
札幌医科大学
保健医療学部准教授

片倉 洋子先生
札幌医科大学
保健医療学部助教

竹田 里江先生
札幌医科大学
医学部助教

竹田 寛先生
本学心理科学部教授/
大学教育開発センター長

阿部 和厚先生
本学大学教育
開発センター教授

国永 史朗先生
本学薬学部准教授
小林 道也先生
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