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2009年3月4日(水)
薬剤師支援セミナーを開催致しました。

 本年 6月に開講する本学の「地域格差のない医療情報提供のための薬剤師・看護師教育プログラム」に先立ち、薬剤師向けの情報提供講座として薬剤師支援セミナーを開催致しました。
 第1部は、「医療情報検索の基礎」をテーマとした3つのプログラム構成です。トップバッターに特定非営利活動法人医学中央雑誌刊行会 データベース事業部の松田 真美さんを東京からお招きし、医学文献情報データベース「医中誌Web」の特徴と文献検索の方法についてお話していただきました。医学中央雑誌は、1903年創刊の大変歴史のある文献情報誌です。2000年よりインターネット検索サービスを開始し、2009年2月現在、約6,769,520件の文献検索が可能な豊富な情報資源を収録しています。「医中誌Web」の特徴、わかりやすい検索と高度な検索方法など、松田さんがわかりやすくご説明してくださいました。
 次に同じく東京から、独立行政法人科学技術振興機構 情報提供部営業推進課の河崎 泰介さんをお招きしてお話いただいたのは、文献検索システム「JDreamII」の活用について。JDreamIIは、世界各国の科学技術に関する文献情報をまとめたデータベースです。大きな特徴は、外国語文献でも日本語でデータを作成し、日本語検索や日本語による内容の把握が可能なこと。収録記事も4,800万件以上と日本最大で、最もスタンダードな科学技術文献検索サービスと言えます。科学技術文献データの収録資料の種類から操作方法、活用事例まで盛りだくさんの内容でした。

 第1部の最後に本学学務部次長の平 紀子さんより、本プログラムの事業目的や教育内容、受講特典などについて説明がありました。多くの薬剤師の情報入手先は、製薬会社の担当者やインターネット上の情報であり、内容の信用性も含めて十分な情報を提供できていないと感じている人がほとんどだという調査結果を例にあげ、正しく効率的な情報収集の方法をご提供くださいました。
 第2部を担当したのは、本学薬学部の小林 道也准教授。小林准教授は現在、日本病院薬剤師会の医療情報委員も務めていらっしゃいます。「薬剤情報検索の基礎」をテーマに、薬剤情報のインターネット検索について膨大な薬剤情報の検索資源のなかから必要な情報を収集して整理し、患者さんや一般の方にわかりやすく提供する方法など具体例をもとに楽しくわかりやすく講義してくださいました。  今回のセミナーは、6月から開講する本プログラムのプレ講義というカタチでしたが、終了後のアンケートを見ると「受講してみたいと思う」と答えた方が大変多く、講義内容の充実度の高さがうかがえました。