同窓生からのリレーエッセイ 介護Vol.6

 氏名    瀬山 和代 (せやま かずよ) 
 卒業      札幌医療福祉専門学校 介護福祉学科 9期
 担任     志水  朱  先生 
 現職     社会福祉法人ほくろう福祉会 特別養護老人ホーム緑愛園 育成主任

 

私が札幌医療福祉専門学校に入学した頃は、今では考えられないほど学生も多く、就職活動でも1つの求人に対して、20人以上の学生が面接を受けている状態でした。

專門学校を志望した理由は、「介護なら仕事もあるし何とかなるか。」という気持ちでした。(今思うと、何と安易な考えだったと思います。)そのような志望理由でしたので、決して真面目な学生ではありませんでした。単位はギリギリ(落とした科目があったような気がしますが…遠い過去ですからもう忘れました(笑))で、授業に出ていても疲れて眠ってしまうこともあった気がします。未だに、専門学校の友達からは「あんたが、休まず仕事に行っているなんて信じられない」と言われます。担任だった志水朱先生には、本当に迷惑をお掛けいたしました…。

 そのような私も、この仕事に就いて18年になり、たくさんのことをお年寄りから学んでいます。時々、ふっと思うのですが『この仕事を選んで良かったな』と。ありきたりかもしれませんが、居住者(お年寄り)の笑顔を見ると嬉しくなります。失敗すると落ち込むけれど、次頑張ればいい!!と切り替えが出来る様にもなりました。そして、自分は一人ではないこと。たくさんの人に助けられながら働いていることも、大きな支えとなっています。

 この法人に入職してから、たくさんの仲間が出来ました。お酒を飲みながら愚痴だけではなく、この先の方向性まで一緒に考えることができる仲間がいることで、視野も広がりとても刺激になります。「一人ではなく、チームで。」「チームだけではなく施設全体で。」「施設だけではなく法人全体で。」その取り組みが可能な環境だと、私は思っています。

 最近、山を登り始めました。『方向性を見失っているぞ』と職場では囁かれているようですが…()。これも、職場の人に誘われて始めた趣味の一つです。「プライベートまで職場の人と一緒に居たくない!」と思う人もいるかも知れませんが、私は別に気にしない性格なので楽しんで登っています。逆にプライベートな時間なのに、一緒に居てくれる職場の仲間に感謝です。もしかしたら、無理して付き合ってくれているのかもしれませんが…。

とにかく山頂に着いた時の達成感が半端ない!!熱しやすく冷めやすい、そして飽きっぽい私が唯一続けられている趣味です。

 社会人になってから、公私共に関わりあう機会が増える方と、こんなに知り合えるとは思っていませんでした。これもまた、私の中の原動力になっているのかなと思います。

次回の目標はトムラウシ山!! 体だけではなく、根性も鍛えてきます!!


札幌岳山頂を目指して!初霜!!             

 

             この日は羊蹄山まで見えました!


20181029

 次回エッセイは…    


                                                                                                                     

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