同窓生からのリレーエッセイ 介護Vol.4 |
氏名 関下 和裕 (せきした かずひろ) |
卒業 札幌医療福祉専門学校 介護福祉学科 4期 |
担任 西田 トシ 先生 |
現職 一般社団法人 北海道開発技術センター 東北事務所 研究員 |
進学の決め手は「女の子が多い」と思ったから、そんな不純な気持ちで専門学校の門をくぐり、入学式には それでもたいして勉強もせず、チャラチャラと過ごした2年間。思い返せば「もっと遊べたはず」と後悔!! 平成7年3月に何とか卒業。運よく地元に新設された社会福祉法人さんにお世話になり、平成22年3月までの14年間「高齢者の生活(福祉?)」に携わらせていただきました。 今はというと… 何故か公共交通(主に路線バス)の調査や計画作成、利用促進といった仕事をさせてもらっております。(正しくは、公共交通を通じた地域の活性化に資する仕事といったところでしょうか)
在宅系の仕事(いわゆるケアマネってやつです)をさせていただいた際に、自分の生まれ育った「まち」をぼんやりと見つめる機会がありました。(公用車が自転車だったのです!) その当時(7年位前になると思います)「八戸のまち」はどんどん衰退し元気がなく、一方で郊外の地域は活気づいている。どこにでもある「寂しい地方都市」の状況を目の当たりにして、自分の今までの経験を「まちの活性化に生かしたい」と思うようになっておりました。 そんなこんなで「自分に何が出来るのか」わからないまま進んだ先が今の仕事です。 もう少し具体的に仕事の内容をお伝えすると… 路線バスの総合案内所での活動の他、地域の公民館や小学校、中学校に出向き、路線バス(公共交通)の必要性をお話しさせてもらっています。また、バスが使いやすいものであるために、独自の時刻表や案内図、利用促進の冊子など様々なものを作らせてもらっております。 大変なこともありますが、楽しみながらやらせていただいております。 回数券の利用促進チラシ【バス回数券の企画・販売】
関連性がまったくない、別な仕事と思うかもしれませんが、実は共通する点があります。それは「対人のサービス業」であること、もう一つは「公共性の高い仕事」であることが共通点といえます。 何らかの介助や支援を必要とする方が福祉サービスを必要とします。「車を持たない」「車を運転できない」方は公共交通サービスを必要とします。特にバスは身近な『移動手段(生活の足)』となっており、どちらも「生活に必要不可欠なもの」であるところも共通点といえます。 最後に… バスにはクルマにはない「ゆったり感」があります、バスのゆったりした速さ、バスの高い目線で地域を見つめると意外なものを発見することがあります。 皆さんの移動手段にバスも入れてあげてください! 20130901 |
➔ 次回エッセイは、金井さんです。 |