主Ⅱ-1北海道医療大学セミナーⅡ
薬草園を見る会

【定員】 200名(申込先着順)
【受講料】 無料

2014年6月14日(土)11:00〜15:30

開講会場 : 本学(当別キャンパス)

11:00〜12:00
古都・奈良県での伝統生薬生産の取り組みについて

奈良県は、1300年以上前から都があった関係で、古くから生薬が渡来していて、その一部は正倉院にも保存され種々薬帳に記録もされている。現在も、当帰や芍薬などが生産されており、大和当帰、大和芍薬等が高品質の生薬として知られ、流通している。しかし、一方でそれらの種苗が中国に持ち出され生産されており、奈良県での生産量は減少している。
この様な現状を紹介すると共に、今奈良県で行われている生薬生産振興の取り組みについても紹介したい。

12:00〜15:30
薬草園見学 ※北方系生態観察園にスタッフはおりません。ご自由に散策ください。

1985年に薬学教育と研究の目的で設立された薬草園を見学します。薬草園の全敷地面積は標本園、栽培園を合わせて3,900㎡あります。標本園、栽培園には主に北方系の薬用植物を中心に約190種、温室内に熱帯、亜熱帯性の植物約200種を保有しています。また、薬草園に隣接する北方系生態観察園は、現在までに524種類の植物が自生していることが確認されています。
時間内は自由に見学でき、教員ならびに学生がみなさまのご質問に答えられるよう待機していますので、遠慮なくお声をおかけください。なお、http://www.hoku-iryo-u.ac.jp/~yakusou/でも薬草園の保有する草花を紹介しています。ご覧ください。

嶋田 康男(三星製薬株式会社開発部部長)

しまだ やすお/1954年生まれ。78年京都薬科大学薬学部卒業。73年三星製薬所入社、89年同社開発部部長、98年三星製薬所が三星製薬株式会社に改組し現職。専門は生薬学。89年日本生薬学会関西支部委員、96年日本生薬連合会技術参与、04年(独)医薬品医療機器総合機構日本薬局方原案審議委員会生薬等B委員会準委員、06年日本製薬団体連合会ワシントン条約関係連絡会座長、奈良県薬剤師会理事。98年奈良県御所市市長表彰、奈良県薬剤師会長表彰、05年奈良県知事表彰、大阪府知事表彰。