主Ⅲ-4北海道医療大学セミナーⅢ
発達障害者支援セミナー

【参加資格】 福祉関連職及び関心のある方
【定員】 50名
【受講料】 シリーズ受講料 3,000円(各回:2,000円)

第1回 2013年10月26日(土)13:00~16:00

開講会場 : 札幌サテライトキャンパス

発達障害者のひきこもりと家族支援について

【講演1】
発達障害者のひきこもりと家族支援について

社会的ひきこもりには、発達障害の不適応症状が少なくありません。ひきこもりの長期化による高年齢化や家庭内暴力等による家族の生活困難や抑うつ状況などの深刻な問題もあります。ひきこもりの発達障害者の支援における家族の会の役割と家族への支援の課題について述べます。

佐々木 明員(本学看護福祉学部 准教授)

ささき はるかず/北星学園大学文学部社会福祉学科卒業。知的障害者総合援護施設北海道立太陽の園発達援助センター主査、知的障害児施設・知的障害者更生施設等の学園長、肢体不自由児療護施設北海道立白糠学園長を経て現職。専門は障害者福祉、発達障害児・者支援、解法障害者支援、特別支援教育。

【講演2】
スペース・からころの家族・当事者活動から見えてきたこと

スペース・からころの当事者の多くは発達障害者です。自らひきこもりを脱することは困難です。家族・当事者の発達障害に対する理解と対応や直面する困難等への専門的相談支援機関へつなぎ、また不安と自責等による抑うつ状態にある家族や当事者の心のよりどころであり支援ネットワークの要になっています。親の体験と会活動を通じて見えてきたものを語っていただきます。

吉田 容子(スペース・からころ代表)

よしだ ようこ/ひきこもりの家族・当事者の会「スペース・からころ」代表。ひきこもりの家族会「スペース・からころ」と広汎性発達障がいの家族会「アスペルガー基地みらい」を設立。家庭生活1級カウンセラー、札幌市豊平区家庭生活相談員、発達障がいのある人たちへの支援機関、札幌市発達障がい者支援関係機関連絡会議就労支援プロジェクト委員として発達障がい啓蒙パンフレットの編集に携わる。札幌市発達障がい者支援開発事業企画推進委員会委員。

【対談】
発達障害者のひきこもりと家族支援について

発達障害者のひきこもりと家族支援について―親子・家族関係、ひきこもりの長期化と親の高齢化、受診・診断と障害の自認・受容、専門家・相談支援機関との関係、自立と就労、支援制度、家族と当事者の会―について、対談します。

佐々木 明員(本学看護福祉学部 准教授)
吉田 容子(スペース・からころ代表)

第2回 2013年12月7日(土)13:00~16:00

開講会場 : 札幌サテライトキャンパス

発達障害者の当事者活動について

【講演1】
発達障害者当事者活動の役割と支援について

発達障害者の当事者活動の重要性と役割、そして当事者活動を支える家族会や支援関係者について述べます。

佐々木 明員(本学看護福祉学部 准教授)

ささき はるかず/北星学園大学文学部社会福祉学科卒業。知的障害者総合援護施設北海道立太陽の園発達援助センター主査、知的障害児施設・知的障害者更生施設等の学園長、肢体不自由児療護施設北海道立白糠学園長を経て現職。専門は障害者福祉、発達障害児・者支援、解法障害者支援、特別支援教育。

【講演2】
発達障害の私が歩んできた道 〜生きることと発達障害について

家族関係、学校生活、就労における不適応、精神科病院の入退院、現在は作業所と通院を継続し、アスペルガー基地みらいに参加している。これまでの人生の歩みから障害と生きること、当事者会について、語って頂きます。

津田 淳司(アスペルガー基地みらい)

つだ じゅんじ/アスペルガー基地みらい当事者会会員。中学を卒業し、札幌で就職。その後東京で仕事に就くが、精神的不調をきたし、治療を受け札幌に帰郷。広汎性発達障害の診断を受け、「アスペルガー基地みらい」に参加。現在は、障害者就労支援事業所に所属し福祉的就労に従事している。

【講演3】
アスペルガー基地みらい 当事者会によりそって

アスペルガー基地みらい当事者会に参加する青年や親のニーズ、参加による変化や課題、カウンセラーの役割と支援の課題について、語って頂きます。

明上山 洋子(青少年カウンセリンググループ)

あけがみやま ようこ/青少年カウンセリンググループ家庭生活1級カウンセラー。児童専門相談支援を行う主任児童委員、東海大学心の相談員、ひきこもりの家族と当事者の会スペース・からころ当事者会とアスペルガー基地みらい当事者会の両方にボランティア・カウンセラーとしてかかわっている。