主Ⅲ-3北海道医療大学セミナーⅢ
臨床福祉セミナー

【参加資格】 福祉関連職および関心のある方
【定員】 50名(申込先着順)
【受講料】 シリーズ受講料 4,500円(1回:2,000円)
シリーズ受講料振込期限 2013年1月11日(金)

第1回 2013年1月26日(土)13:00〜16:00

開講会場 : 札幌サテライトキャンパス

非行少年をどのように支援するか

非行の背景にある発達上の課題、特に愛着と感情調整、思考、対人関係の課題を振り返った上で、どのような支援が、彼らの回復を助けるために効果的であるのかを考えます。特に、葛藤をどのように乗り越えていくか、支援者たちのチーム作り、そして非行を防ぐための4つの壁をどのように建てていくかという側面から考えます。最後に、「非行の原因」としてではなく、「回復の資源」として保護者をどのように支援するかについて述べます。非行少年や保護者を支援するさいに使えるワークも実際にやってみたいと考えています。

藤岡 淳子(大阪大学大学院 人間科学研究科教授)

ふじおか じゅんこ/法務省の少年鑑別所、少年院、刑務所で非行少年、犯罪者の心理アセスメント・矯正教育を20年間実践し、02年より現職。専門は、非行少年、犯罪者の犯罪行動変化のための教育的介入プログラムの立案、実践、効果評価。現在は、官民協働刑務所、児童自立支援施設、児童相談所などと協働して、心理教育プログラムを実施。関心のある手法は、治療共同体アプローチ、修復的アプローチ、認知行動療法的アプローチ。主な著書に、「性暴力の理解と治療教育」、「非行少年の加害と被害」(いずれも誠信書房)など。博士(人間科学)、臨床心理士。

第2回 2013年2月2日(土)13:00〜16:00

開講会場 : 札幌サテライトキャンパス

発達障害とひきこもりの理解と支援 ~現状と課題~

日本の70万人の社会的ひきこもりには、発達障害による生きづらさによることも少なくなく、また長期化や家庭内暴力等により家族の孤立とうつなどの問題があります。発達障害者のひきこもりの支援と当事者活動の現状から地域支援のあり方を討論します。

  1. 当事者体験談 「人づきあい自分づきあいの苦労と当事者活動」
  2. シンポジウム
佐々木 明員(本学看護福祉学部准教授)

ささき はるかず/1948年生まれ。北星学園大学文学部社会福祉学科卒。知的障害者総合援護施設北海道立太陽の園発達援助センター主査、児童・成人施設学園長、肢体不自由児療護施設北海道立白糠学園長を経て現職。専門は障害者福祉、発達障害児・者支援、解法障害者支援、特別支援教育。

第3回 2013年2月9日(土)13:00〜16:00

開講会場 : 札幌サテライトキャンパス

レッツ!当事者研究 〜当事者研究発表会〜

様々な生活体験を素材に研究テーマを見出し、自ら自分の研究者、専門家のまなざしを持ってその意味や成り立ちを明らかにしていく研究活動が日本だけではなく、海外にも広まりはじめています。発祥の地、北海道内から、当事者研究を志す人たちが一堂に会し、研究発表をします。統合失調症関連、発達障害関連だけではなく、さまざまな領域の研究が登場します。経験者ばかりでなく、初心者の方も大歓迎です。

向谷地 生良(本学看護福祉学部教授)

むかいやち いくよし/1955年生まれ。北星学園大学卒業。78年浦河赤十字病院医療社会事業部ソーシャルワーカー、01年北星学園大学非常勤講師を経て、03年本学就任。06年より現職。専門は精神障害リハビリテーション メンタルヘルス・ソーシャルワーク。(社福)浦河べてるの家理事。