後-6公演は終了しました歯科衛生士専門学校同窓会セミナー
〈歯科衛生士専門学校同窓会主催〉

【参加資格】 歯科衛生士
【定員】 100名(申込先着順)
【受講料】 無料

2012年9月2日(日)10:00~12:00

開講会場 : ACU中研修室1613

学生時代や就職後、何をしなければならないのか

21世紀を迎えたわが国は大学全入時代に突入しました。大学進学率が年を追うごとに増加する一方で、専門学校の進学率は2004年をピークに低下しています。昨今は大学や短期大学においても資格取得を全面的に押し出しており、専門学校と競合する大学や短期大学は決して少なくありません。教育基本法の一条校ではない専門学校を取り巻く環境は厳しいといわざるを得ません。

また、雇用をめぐる環境も2000年前後から大きく変容しています。「働かない若者」であるニートや引きこもりの問題から、正規雇用されていないフリーター、就労しているにもかかわらず生活保護水準以下の所得しか得ていないワーキング・プア、定住地を持たないネットカフェ難民など、若者の厳しい雇用環境が議論の対象となりつつあります。若年層の失業率の上昇や、非正規雇用者の増大は、現在就業している人々の仕事量を増大させ、正社員の離職率にもつながっています。いわば、「働く」ことはどのような意味をもつのか、再検討を迫られている時期に来ているのかもしれません。

本講演では、以上のような社会環境の変化を受けて、これからはどのような力を身につけなければならないのか、学び続ける意味などを中心にお話ししたいと思います。

原 清治(佛教大学教育学部 教授 大学院教育学研究科長)

はら きよはる/1960年生まれ。神戸大学大学院博士後期課程修了。現在、佛教大学教育学部長、大学院教育学研究科長。専門は教育社会学、教員養成。学術博士。日本教師教育学会理事、関西教育学会理事。「戦後日本学力調査資料集」、「ネットいじめはなぜ「痛い」のか」、「教育の世紀」(翻訳)など著書多数。