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2010年08月04日(水) ‐ ニュース

本学個体差医療科学センター・北市伸義准教授らがベーチェット病の原因遺伝子を解明

 本学個体差医療科学センター医学部門眼科学准教授(大学病院・眼科医師)北市伸義先生を含む研究グループがベーチェット病の疾患関連遺伝子を特定しました。成果は2010年7月12日午前3時(日本時間)に米科学誌ネイチャー・ジェネティクス電子版で掲載・公表され、14日に厚生労働省内と北海道大学内で記者発表が行なわれました。
 ベーチェット病は口腔内アフタ性潰瘍、ぶどう膜炎などの眼症状、結節性紅斑などの皮膚症状、外陰部潰瘍を4主症状とする厚労省指定特定疾患で、日本国内には約1万6千人の患者がおります。20-30歳代を中心とする若年者に突然発症し、失明率も非常に高い難病です。世界的には、日本、韓国、中国、インド、中央アジア、中近東、トルコ、ギリシャ、イタリア、フランス等の地中海地域まで、古代のシルクロード沿いに多発します。今回の研究では北海道大学の大野重昭教授(炎症眼科学)と横浜市立大学の水木信久教授(眼科学)が中心となり、ヒトゲノム30億対のDNAのうち約50万カ所ある1塩基多型に着目してゲノムワイド相関解析を行ないました。その結果、HLA-B*51、HLA-A*26、IL23R/IL12RB2、IL10遺伝子の4カ所が突き止められ、今後発症メカニズムの解明や新たな治療薬の開発が飛躍的に進むと期待されます。
 北市先生は現在、日本眼炎症学会理事、国際ぶどう膜炎研究会(本部:ドイツ)正会員、厚労省ベーチェット病調査研究班研究協力者などを務められ、ぶどう膜炎やベーチェット病眼病変診療ガイドライン作成に携わるなど、国内外で同領域の基礎研究と、その臨床に大きく貢献しています。



写真:北海道大学内で記者発表する北海道大学 大野重昭 教授(右)と本学 北市伸義 准教授(左)