研究実績
出版物:
医学が子どもを見出すとき:孤児、貧困児、施設児と医学をめぐる子ども史
土屋敦, 野々村淑子 (担当:分担執筆, 範囲:7章 保護複合体と愛着理論) 勁草書房, 2023年8月 (ISBN: 9784326603626)
児童心理学・発達科学ハンドブック
リチャード・ラーナー, 二宮克美, 子安増生 (担当:編訳, 範囲:3巻18章 自己の発達) 福村出版, 2022年9月 (ISBN: 9784571235108)
自殺をとめる解決志向アプローチ:最初の10分間で希望を見いだす方法
Henden, John, 河合祐子(心理学), 松本由起子 (担当:共訳) 新曜社, 2020年12月 (ISBN: 9784788517028)
夢分析実践ハンドブック
Sharpe, Ella Freeman, 松本由起子 (担当:単訳) 勁草書房, 2017年9月 (ISBN: 9784326251216)
医療系英語入門(デジタル教科書) 松本由起子, 漆原宏次 (担当:共著) New Brain Alliance, 2010年
土方巽の舞踏:肉体のシュルレアリスム身体のオントロジー
川崎市岡本太郎美術館, 慶應義塾大学アート・センター (担当:編訳) 川崎市岡本太郎美術館, 2003年10月 (ISBN: 9784766410518)
表象のディスクール 3:身体:皮膚の修辞学
(担当:分担執筆, 範囲:墜落した身体のマゾヒズム-反復強迫と死の欲動の間で) 東京大学出版会, 2000年10月 (ISBN: 4130141139)
カウンセリング辞典
氏原寛 (担当:分担執筆, 範囲:「悪夢」「器官言語」) ミネルヴァ書房, 1999年12月 (ISBN: 4623029573)
論文:
ビーダーマイヤー的精神分析–女家庭教師ルーシー・Rの困窮とフロイトのブルジョワ的解釈をめぐって, 札幌大学総合論叢 28(28) 211-222, 2009年10月
食卓の教育–倫理的トーストから隠密(スニーキー)シェフへ (感情教育–臨床・発達・教育・文芸の世界にみる感情と醇化) , 現代のエスプリ (494) 205-216, 2008年9月 招待有り
喪・忘れまいとすること・空隙恐怖–19世紀におけるリビドー領域の拡大, 札幌大学総合論叢 24(24) 41-57, 2007年10月
Accident, Secondary Revision, and Reality: Francis Bacon on Painting, 超域文化科学紀要 6 92-107 2004年12月
交差する平行線 フロイト-ラカン/クラインまたはフロイト/クライン-ラカン, 超域文化科学紀要 (2) 87-105, 1997年7月
生の外側の希求——閉所恐怖症の男性の夢による考察, 京都大学教育学部心理教育相談室紀要 (23) 126-133 1997年3月
シュレーバー、鏡を見る機械, imago Vol.7-8 ヒステリー 320-329, 1996年7月 招待有り
強迫神経症の中年男性との面接, 京都大学教育学部心理教育相談室紀要 (22) 169-177, 1996年3月
証言と予言の成就について, 身体像とこころの癒し:三好暁光教授退官記念論文集(山中康裕・岡田康伸編、岩崎学術出版社) 255-262, 1995年3月
強迫神経症の中年女性との8回の面接, 京都大学教育学部心理教育相談室紀要 (21) 219-226, 1995年3月
王道の踏み外し, imago 2月臨時増刊号 フロイトと精神分析の現在 274-284, 1995年2月 招待有り
学会発表等:
「愛着/アタッチメント」概念の歴史性:近代の養育規範に照らしてみる愛着/アタッチメント理論, 松本由起子, 中尾達馬, 土屋敦, 野々村淑子, 橋彌和秀, 日本発達心理学会, 2025年3月
フロイト派精神分析における認知言語学的実践例, 松本由起子, 日本認知言語学会, 2018年9月
‘Tone’ in elementary school teacher training in England at the turn of the 20th century: The case of the Hucknall-Torkard Pupil Teacher Centre, Yukiko Matsumoto, 国際教育史学会, 2018年8月
世紀転換期の教育・階級・ジェンダーを公立学校教員養成に見る, 松本由起子, イギリス女性史研究会, 2017年6月
エラ・F・シャープの階層横断と優生思想を乗り越える<演技>, 松本由起子, 九州大学他分野連携プログラム「人間諸科学における進化心理学の位置」,「子どもの育ちを支える協同関係の構築にむけて」共催研究会, 2016年11月
A Cognitive Linguistic View on a ‘classic’ Freudian Interpretation: Ronald Langacker’s ‘Subjectification’ and Ella Freeman Sharpe, Yukiko Matsumoto, The 31st International Congress of Psychology, 2016年7月
テンペランス運動から優生学へ, 松本由起子, 第40回社会思想史学会大会, 2015年11月
認知文法からフロイト派の分析技法を理解する試み, 松本由起子, 第79回日本心理学会, 2015年9月
英語e-learning教材で授業外自習を増やす試み, 松本由起子, 私立大学情報協会, 平成22年度 教育改革ICT戦略大会, 2011年9月
1870-80年代の中産階級女性の消費とフロイト初期経済理論の可能性, 松本由起子, 表象文化論学会, 第5回研究会, 2010年11月
既成の英語e-learning教材を用いた授業と自習を連動させる試み, 松本由起子, 私立大学情報協会 平成22年度 教育改革ICT戦略大会, 2010年9月
19世紀末中産階級家庭のインテリアに見る家族と身体, 松本由起子, 第57回日本病跡学会, 2010年4月
『コルセットのフリッツ』 ビクトリア朝の女性の身体をめぐる倫理と欲望, 松本由起子, 第55回日本病跡学会総会, 2008年
死を葬(おく)る――表象をめぐるホラーと喪の物語 齊藤征雄, 斎藤喬, 松本由起子, 石岡良治, 表象文化論学会第2回大会, 2007年7月
家庭教師に見るブルジョアの「家」とヒステリー:『ヒステリー研究』ルーシー・R, 松本由起子, 第54回日本病跡学会総会, 2007年6月
偶然・二次加工・現実――フランシス・ベーコンの製作理論をフロイトの夢理論で読む, 松本由起子, 第53回日本病跡学会総会, 2006年6月
同性愛とマゾヒズムの関連から見るフランシス・ベーコンの受容性と創造性, 松本由起子, 第49回日本病跡学会総会, 2002年4月
研究概要
近代家族とそれを⽀える性別領域分離主義について研究が進み、その歴史的構築性が解明されてきたにもかかわらず、親⼦関係、とくに母子間の「愛」「愛着」が「自然」として特権的説得⼒をもちつづけている状況を、ジョン・ボウルビィの愛着理論の構築過程や展開をめぐって検討しています。
イギリスの精神分析家、エラ・フリーマン・シャープをめぐって、1880年代から1920年頃の女子教育、とくに公教育としての教員教育が「中等-高等」教育と対立した背景をつうじて、階級文化と女子教育における「自然」の位置づけを検討しています。
ネイティブスピーカーの流暢な発話を「自然」とする教育モデルではなく、ピジン的表現が相互に応答として成立することを「自然」とみなす立場から、複数の生成AIモデルとの対話を用いて、AIとひとの認知・発話のパターンを記録・評価するとともに、英語詩の暗唱という音声模倣課題を用いて、言語的・韻律的模倣がどのように情動表現へと至るかを検討し、「自然」な言語とはなにかを考えています。