実務薬学(病院薬学)

研究実績

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研究概要

岩尾講師は、腎機能低下時における種々医薬品の適正使用に関する研究を行っています。

CKD患者や高齢者においては、病態や加齢により腎機能が低下していることから、兼務する北海道医療大学病院の医師や歯科医師と協働で、腎機能を正しく評価し、種々の医薬品を安全に使用するような研究に取り組んでいます。

また、日本医療薬学会 2024年度医療薬学学術第1小委員会(2024年4月~)の活動として、医歯薬連携による薬剤関連顎骨壊死の副作用報告体制の構築に関する研究を行っています。

医薬品の副作用で生じる顎骨壊死では、重症化すると入院や手術による治療が必要となる場合があります。重症化を防ぐためのシステム構築を行うため、多施設の歯科大学病院と共同で研究に取り組んでいます。

https://jsphcs.jp/jigyou/chosakenkyu/2024-dai1.pdf

 

木村講師は、薬毒物の吸収過程に関する研究を行なっています。

経口投与された薬物や食品成分が生体内で上手く利用されるためには、消化管で吸収されなければなりません、さらには各臓器へ運ばれ細胞内に取り込まなければなりません。脂溶性の高い物質を除く様々な物質が、細胞膜に存在するトランスポータを介して取り込まれます。薬毒物の様々なトランスポータを介する輸送機構に関する研究を行なっています。

 

高村講師は、妊娠期の薬物服用が胎児に及ぼす影響の調査研究を行っています。

妊婦の薬物療法では、胎児への影響を薬剤師として評価した上で、不安心理に配慮したカウンセリングを行う必要があります。前々職の北海道大学病院薬剤部において、「妊娠と薬相談外来」を医師と協働して取り組み、多くの妊婦へ情報提供やカウンセリングを実施してきました。その経験をもとに、妊婦や家族、さらには産科領域に関わる医療関係者にとって有益な情報を提供できるような研究に取り組んでいます。

 

及川助教は、病棟薬剤師の業務や薬物療法への薬学的介入の評価に関する研究を行っています。

兼務している北海道医療大学病院で病院薬剤師として実務を行いながら、患者の入院時に外来で継続している薬物療法を薬学的に評価し、医師と協働し薬物治療の適正化と安全な薬物治療を提供できるよう業務を行っています。そのような薬剤師業務の有用性を明らかにするため日々研究に取り組んでいます。