2020年度 地区別懇談会に代わる行事の開催に際してのご挨拶

 今般の新型コロナウィルス感染症拡大により大きな影響を受けられている皆さま、また全国各地での集中豪雨等の自然災害により被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
 さて、感染症拡大の影響により、今年度の地区別懇談会を中止とさせていただきました。そのため、ご父母の皆さまに直接お会いし、大学や専門学校、本後援会の活動についてよりよく知っていただくための貴重な機会を設けることができず、役員一同、とても残念に思っています。
 本後援会は、在学生のご父母の皆さまと、社会の第一線で活躍されている卒業生の皆さま、及び本会の趣旨に賛同していただける法人の皆さまを会員として組織し、現在、会員数約25,000名超と大きく成長しました。後輩である在学生の皆さんへの各種助成事業の他、会員相互の交流を深め、皆さまと学園との関係がより密接なものとなるよう、地区別懇談会をはじめとする様々な事業活動を推進しています。
 また、学生の皆さんは、いつ自分自身が新型コロナウィルスに感染してしまうか、あるいは知らず知らずのうちに感染し、友人にそれを広げてしまうのでは、といった不安を抱えた状況にあるのではと思われますが、大学・専門学校では感染拡大を防止するための様々な取り組みが行われていますので、安心してご子女を預けていただきたいと思っています。
 そして、ご子女の先輩には、保健・医療・福祉の最前線で日々奮闘しておられる方が多くいらっしゃいます。そうした先輩たちと同様、大学・専門学校での勉学を通じ、将来の保健・医療・福祉の担い手として立派に育ってくれることを願っています。
 コロナ禍の状況においても在学生の皆さんがしっかりと勉学に励み、充実した学生生活を送ることができるよう、これからも後援会として積極的な支援を続けて参りますので、どうかご理解、ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。
 これまでとは様子の異なる暑い夏を経て、皆さまのご所労もいかばかりかと存じますので、くれぐれもご自愛いただくようお祈り申し上げ、私のご挨拶とさせていただきます。

北海道医療大学後援会
会 長 三 上  章

2020年度 地区別懇談会に代わる概況説明動画の公開に際してのご挨拶

 ご父母の皆さまには日頃より北海道医療大学及び歯学部附属歯科衛生士専門学校における教育に対し、ご理解とご協力を賜り、深く御礼申し上げます。
 本年は新型コロナウィルス感染拡大の影響で、春の卒業式や入学式などの大切な行事が相次いで中止となり、また多くの学生が学校に通うことさえままならず、これまで当たり前のこととして営んでいた日常の風景が大きく変わりました。
 厳しい状況が現在も続いておりますが、ご父母の皆さまの不安を少しでも和らげるため、後援会のご協力により、各学部・専門学校に関する説明用の動画をご用意致しました。お手すきの際にご覧いただき、ご参考としていただければ幸いです。
 ここで新型コロナウィルス感染症への本学の対策についてご説明いたします。
 本学では感染対策委員会を中心として、この感染症に適切に対応するための方針を決め、さまざまな対策を講じて参りました。
 まず、北海道、及び札幌市における緊急共同宣言が解除された5月初旬より、学生の学ぶ機会を確保するため、オンラインによる遠隔授業を開始しました。
 また、学生の悩みや心配事を少しでも軽減することができるよう、オンラインまたは電話による学生相談を実施しています。
 なお、9月から学外での臨床実習に参加する予定の学生、約1,000人に対して随時PCR検査を実施し、安心して実習に送り出せるよう配慮しています。現在のところ、この検査での陽性者は一人もおりません。
 次に、経済的な支援策についてですが、学生の皆さんのご家庭の経済状況の変化や、アルバイト収入の減少による影響を和らげ、学習継続の意欲を持ち続けられるよう、学生一人につき5万円の「自宅学修支援金」の給付や、奨学金の採用人数の拡大など、現在できうる限りの経済的な支援策を実施致しました。
 また、社会貢献の取り組みとして、本年4月に開設した「先端研究推進センター」による札幌・すすきの地区を対象とした抗体検査の実施や、公衆衛生や感染管理を専門に研究している教員による病院や高齢者向け施設等への感染予防のアドバイスなどを行っています。
 今回の新型コロナウィルスへの対応は初めて直面する事柄ばかりではありますが、本学の教職員は学生の皆さんが豊かな人間性を備えた将来のチーム医療の担い手として、また様々な分野で貢献できる人材として社会に羽ばたいていけるよう、ご父母の皆さまと共にこれからも全力で支援して参ります。

北海道医療大学
学長 浅香正博